インコアクリルケースのおすすめは保温効果!防音効果はどれくらい?
この記事でいうところのインコアクリルケースは「アクリルケージケース」を指しています
こういった 側面の一部がアクリルで囲われた「小鳥をそのまま入れる鳥かご」ではありません。
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ここでは小鳥の入った鳥かごを丸ごとそのまま収容するアクリル製のケースについて紹介していきます。
インコアクリルケースのおすすめに「アクリル工房」を推す理由
初めての冬を迎える幼鳥や年を重ねた老鳥は特に寒さに弱く環境適応能力が低いため、それぞれに適した保温が必要です。
雛・病鳥・老鳥に必要な加温は28~30℃前後。寒い時期にこれだけの高温をキープするのは容易ではありません。そこでおすすめなのがインコアクリルケースです。
アクリルのケージケースがあれば、ヒーターで温めた空気を逃がすことなく、ケース内の保温力を高められるので、インコの保温管理にはひとつ持っておくことをおすすめするアイテムです。
アクリル工房のインコアクリルケースは国産・高品質ですし、用途や使い勝手などに合わせていくつものタイプを選ぶことができるので特におすすめです。
「安物買いの銭失い」はやめた方がいい!お値段以上なんてありえない
インコアクリルケースはピンからキリまでありますが、安いものでも2万円くらいはしますし、安物はそれに見合った造りと質です。「お値段以上」なんてありません。
とあるメーカーの2万円前後のアクリルケースの場合、アクリルの厚さが2mm程度。これでは防音効果が極めて低く、何かを上にのせたり力が加わると簡単に変形したりたわんだりします。
どんな目的でアクリルケースを購入するかにもよりますが、こんなやわな物を買ったのでは、安物買いの銭失いもいいところ。
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ちょっとしたことでアクリルが反ってしまった(ゆがんだ・しなった)
こんな口コミが多いのも事実です。
そりゃあ、安いに越したことはないですよ。だけど私だったら、オカメインコケージサイズのアクリルケースで、2万円前後の安物は買いません。確かに安さは魅力ですが、長い目で見たらコストパフォーマンスが悪いのは明らかですから。
そのため当サイトでは、インコアクリルケースを買うなら「アクリル工房」一択でおすすめしています。
長く使用するためにはアクリルの厚さは最低でも5ミリほしい
アクリル工房のアクリルケースは、厚さ5mmのアクリル板を採用しています。天板と底板は8mm 前面パネルのみ透明アクリル板厚3mm というタイプもあります。
国産アクリル板なので透明度は93%以上、透明感の面でも優れているので、インコとのコミュニケーションの妨げにもなりません。
インコアクリルケースで防音できる?鳴き声うるさい対策に効果はある?
結論から言うと、インコアクリルケースは問題行動の「呼び鳴き」や声が大きめのインコの鳴き声に対して「一定の」防音効果はあります。
インコをアクリルケージケースに入れれば、確かに甲高い声は多少は軽減されます。
しかし「完全」を求める防音は期待できるかどうかは、ケースバイケースです。
インコの鳴き声のうるさい!の受け止め方は人それぞれ
そもそもインコの鳴き声問題は、 鳥の種類や声の大きさ 飼い主が鳥の声を「悩み」として認識している度合い …などの諸条件よって、受け止め方が個々人で違うものです。
アクリルケースの利用で「防音対策がうまくいったよ」という人もいれば「期待していたほど静かにならない」と感じる人もいます。
人により防音の認識が様々なので、どこまでで満足できるかも人それぞれ違います。
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アクリルケースに鳥を入れてみたら、中で反響する自分の声に鳥自身がびっくりして、前よりずいぶん静かになった。
…という事例もありますので、アクリルケースに減音効果があることは事実ですが、
5ミリのアクリルなら減音効果は2~3割程度にすぎない
一般的なインコアクリルケースやアクリルキャリーで使われているアクリル板の厚みは概ね5ミリ前後ですが、この厚さでは防音効果は2~3割といったところです。
だから正確には「防音」というより「減音」効果の方が正しい表現です。
アクリルケースもピンキリ。前述の値段が安いアクリルケースのアクリルは厚みが2ミリ程度で、一般的な人気商品は厚みが5ミリ。さらなる防音効果を重視したい場合には、8ミリ以上を特注するしかありません。
生体を入れるケースですから、通気口としての空気穴が複数開けられていますので、どんなに厚いアクリルケースでも「完璧な」防音は無理ですが、扉の形状をおかもち式にすることで、防音効果を多少は上げることができます。
さらに防音効果を高めるにはアクリルケージ+吸音材や防音シートの併用が必要
高い防音効果を求めるのであれば、アクリルケージケースひとつに頼っているのでは不足です。
ウレタンスポンジ製の吸音材や防音シートを併用してください。
もちろん酸欠事故を防ぐために通気口付近をふさいではいけません。
防音効果のあるカーテンを併用する人もいます。
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インコアクリルケースのメリット・デメリット
アクリル製のケースは透明度が高いので、部屋の雰囲気を崩さずインテリアの邪魔になりません。
ケージをただ室内に置くだけよりも格段に見栄えが良いので人気があります。
中にいるインコも外がクリアに見えるため、視覚的にはストレスを感じづらく、飼い主とのコミュニケーションを取りやすいことがメリットです。
インコアクリルケースのいちばん多い導入目的は「保温」
生まれた国や暮らしていた地域によってインコの気温への耐性は異なります。
オカメインコの場合、健康な成鳥であれば温帯地域(北海道以外)なら冬に無加温でもほとんど問題がなく過ごせます。ですが、健康体の成鳥でも急激な冷え込みなどの「寒暖の差」には弱く、体調を崩してしまう個体がたいへん多いです。
そのため季節の変わりめや寒暖の差が大きすぎる時には保温が必要になる場合もあります。
老鳥になると調整能力が落ちますので、雛鳥ほどではないにしても保温による温度調整が必要です。
そんな場合に保温目的でインコアクリルケースを利用する方が多いです。
インコアクリルケースはアクリル板で覆われているため、保温対策に適しています。
インコアクリルケースは鳥のストレス軽減にもおすすめできる
インコが日常を過ごしているケージを丸ごとアクリルケースに収納できるので、インコに保温や隔離が必要になった時、小さなプラケースや水槽に移動させられるよりもだいぶ鳥のストレスが軽減されます。
また、アクリルケースの中に内部の気温に見合ったワット数のペットヒーター(保温電球)とサーモスタットを設置することで、ケース内の温度を一定にキープできるため安全・安心です。
ただしアクリルは意外と耐熱性が弱いので、ヒーターを取り付けるのであれば少し大きめのワイドタイプや電球のワット数の調整が必要です。
インコをアクリルケースに入れたままでは日光浴ができない
窓ガラス越しに入ってくる光に当たっても紫外線がガラスで遮られているため日光浴効果は得られません。
さらにガラスよりもアクリルのほうが紫外線の透過率は低い…つまりアクリル越しでも日光浴の効果は得られません。
そもそもアクリルは紫外線に弱いので、室内で使う鳥の日光浴ライトも当てるべきではありません。
アクリルは紫外線に当たると劣化(黄変)が早く進みますし、伸縮素材でもあるので水濡れや水洗い、温度差や湿度差の大小により扉部分が反ってくることもあります。
amazonで販売しているアクリルケースの中には「アクリルケースは透明なのでそのまま日光浴できますよ」などと誤説明している商品がありますが、ケースごと日光浴はできないことをおさえておいてください。
日光浴ライトを使うならアクリルケースからケージを出して、インコに疑似日光浴をさせることです。
インコアクリルケースの防塵効果を利用するなら換気を忘れずに
オカメインコや白色オウムを飼っていて空気中に舞う脂粉に悩まされている方の防塵対策にアクリルケースは有効です。鳥の羽や餌カスの飛び散り防止になるので、普段の掃除がラクになるメリットもあります。
アクリルケースには複数の空気穴が空いていますから、通気口をふさがなければ酸欠の事故が起こることはありませんが、当然 ケース内の空気は常に淀んでいます。
インコをアクリルケースに入れるなら、部屋の空気を入れ替えるのと同じく、ケースの中も定期的に換気してあげましょう。
インコアクリルケースの安全な使い方
アクリル工房のインコアクリルケースには「ワイドタイプ」と「スリムタイプ」があります。
スリムタイプは横幅が広すぎないため、設置場所に困ることがありませんが、サイズ選びの段階でケージがぴったり入る大きさを選んでしまう方が多くいますし、それはヒーターを使用時に難が生じる場合があります。
「スリムタイプ」ではケージ内部に保温電球を設置することになるので、
これらの危険性が外付けにする場合よりも高まる可能性があると考えられます。
「ヒーター温度や環境で異なる」を履き違えると失敗する
Q:ヒーターとインコアクリルケースはどのくらい離せばいい?
A:ペットヒーターとアクリルケージの間に20mm程度余裕があれば問題がないかと思います。 ※お使いのヒーター温度や環境によって異なります。
引用元:アクリル工房
アクリル工房は公式サイトで「ヒーターとアクリルケージの間に20mmあれば問題ない」と言っていますが、これを「文字通り」距離や間隔だけの問題と捉えるのは間違いです。
なぜなら「お使いのヒーター温度や環境により異なる」と言い切っているからです。この部分を履き違えると失敗します。
耐熱温度と低温やけどのリスクを忘れずに!
「※お使いのヒーター温度や環境によって異なります」これはこの2点を意味していることをまずは把握しておいてください。
アクリルは耐熱温度が低く(60~65℃前後)保温電球のカバー表面は50~60℃くらいになりますから、両者を近づけすぎてはいけません。ちなみに100ワットのガラス球の表面温度は200℃くらいになります。
また、保温電球カバーの温度50~60℃では鳥が横からヒーターに寄り添っても厚い羽毛に覆われているため、体をやけどする心配はほとんどありませんが、カバーの上に鳥が乗れるだけの空間をあれば、カバーの上に乗ったインコが足に低温やけどを負うリスクは高まります。
低温やけどは治りが遅いだけでなく、ひどい場合は足指の壊死・切断に至ることもあります。
こちらは低温熱傷を起こしたコザクラインコの足です。布の袋に包んだ使い捨てカイロの上に座っていてなりました。袋は厚手の布でできており折り曲げて使っていたので3枚重なっていました。触っても熱くなく安全な温度と思われても長時間触れていると低温熱傷を起こすことがあるので気をつけましょう。 pic.twitter.com/IQ8GAUuX3K
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) December 8, 2021
これらの情報をまとめると…
この2点さえ押さえておけばアクリルケースを安全に使うことができますので、心配は要りません。
インコアクリルケースを安全に使うためには「ワイドタイプ」がおすすめ
「火」は怖い。保温器具を使うなら無頓着でいてはいけません。神経質すぎるくらいがちょうどいい。
アクリルケージケースを利用されるときには、ヒーターをケージの外付けにしても、余裕を持った大きめなサイズ選びをおすすめします。
アクリル工房の取扱説明書に従ってヒーターを設置し、サーモスタットは必ず取り付けてください。
サーモスタットと温度計をケージの外側に取り付ける場合には、それらの本体の厚みなども考慮して、アクリルケースのサイズを決めてください。
アクリル工房のインコアクリルケースの扉タイプは4種類
アクリル工房のインコアクリルケースには置き場所のスペースや保温以外に、防音効果や防塵効果を求めるなどの目的に合わせて扉のタイプを選べます。
インコアクリルケースのおかもち式扉タイプ
鳥用アクリルケースの中で価格が手頃で気密性が高いのが、おかもち式扉のインコアクリルケースです。
扉を上にスライドさせて開閉するため、隙間がほとんどありませんので、保温効果だけではなく、防音効果や防塵効果も期待できます。
ただし、扉を勢いよく落とすと破損してしまうため、開閉時は手を添えてゆっくり行う必要があります。
インコアクリルケースの片開き式扉タイプ
マグネット式で簡単に扉を開閉できるのが、片開き式扉のインコアクリルケースです。
左右どちらに開くかを選択できます。
おかもち式扉のように、扉を引き抜くのが面倒な方に人気があります。
扉全体が左右どちらかの手前側に大きく開くので、前面のスペースを気にしない方におすすめです。
インコアクリルケースの両開き式扉タイプ
こちらも片開き式扉と同じく、マグネット式で開閉できるインコアクリルケースです。
片開き式扉と違って真ん中から左右に開く観音開きタイプなので、比較的狭いスペースでも設置が可能です。
インコアクリルケースの両開き扉プレミアムタイプ
プレミアムタイプはステンレス製のつまみが付いた蝶番の扉のインコアクリルケースです。
片扉のみの開閉も可能なので、使い勝手が良いタイプといえるでしょう。
ステンレスはサビに強く、見た目にオシャレなことも魅力的です。
左右の隙間をなくしたため、マグネット式のものよりも高い保温効果と防音効果が期待できます。
また、アクリルケースの両サイドには、直径30mmの空気穴があらかじめ空けられていて、両サイドで空気の通り道となります。
直径30mmはヒーターの電源コードを出し入れしやすいサイズですが、穴のサイズを変更したり穴の数を減らす加工も対応可能です。
別途費用が発生しますが、既存以外の位置に穴を開けてほしいとか天板や背面に穴を開けてほしいなどのカスタマイズにも応じてもらえます。
アクリル工房にはHOEIオカメ465にぴったりのインコアクリルケースもある
アクリル工房のインコアクリルケースには、市販の鳥かごにぴったり適応したサイズもあります(R3・9月現在)
市販の鳥かごといってもメーカーは「HOEI」だけのようです。
オカメインコのケージにHOEIオカメ465を使っている方が多いと思いますが、もちろん465対応のインコアクリルケースもあります。
ただしこれはヒーターをケージの内部にとりつける仕様であって、外付けには対応していませんので注意してください。
ヒーターを外付けにする場合はもう少し大きなワイドタイプを選ぶことになります。