インコの通院バッグ選びの注意点!キャリーを入れる鞄は必要?
インコの通院バッグの準備で
まず気を付けることは
キャリーケースのサイズです。
インコの通院キャリーケースは大きすぎないサイズを選ぶ
体調が優れないインコを
病院に連れて行く時には、
なるべく小さめのキャリーや
プラケースを選ぶのがおすすめです。
サイズ選びはインコの体調により
ケースバイケースといえますが、
一般的な通院では
インコが安静を要することが多いです。
体調の良し悪しに関わらず
移動手段にによっては
移動中に止まり木から落下したり、
ケージが広すぎるゆえに
中でパニックを起こして
負傷する可能性も考えられます。
外出自体にストレスを
感じるインコは多いですし、
小鳥専門病院でなければ
待合室で犬・猫の患者と
同席することがありますから、
外が見えないように
カバーをかけた方がいいでしょう。
これはできるだけ落ち着いて
受診できるようにするためでもありますが、
動物病院で同種のほかの患者から
病気をもらわない(防疫)に
気を付けるための配慮でもあります。
この程度のことでは
完璧な防疫対策ではありませんが、
キャリーをむき出しにしておくよりは
ずっと安心・安全です。
インコの冬の通院は十分な保温が必須
たとえばオカメインコの健康な成鳥は
寒さに強い個体が多いので
四季を感じる環境で日常を過ごし
元気に過ごしている個体であれば
過度な保温は必要ありません。
よって、単なる健康診断で通院する時に
必ず保温しなければいけないわけでは
ありません。
ただ、外出時は寒暖の差が生じますし、
寒さに強いインコでも気温のアップダウンで
体調を崩すことが多いですから、
健康な成鳥でもお出かけの時には
キャリー内の温度は25℃くらいを
キープしてあげる必要があります。
雛・病鳥・老鳥には
28~30℃の温かい空間が必要です。
外部移動でこれだけの高温を維持するのは
容易なことではありませんが、
このような工夫 を凝らすことで

インコにストレスの少ない
快適な空間を提供してあげることができます。
インコを病院に連れていく時 キャリーに水を入れないで(←ここ重要!)
インコ用キャリーのケージタイプには
エサ入れが付属しているものが多いですが、
通院の時は内部に水を入れることは
控えましょう。
いちばん問題なのは、
こぼれたときです。
こぼれた水でインコの体が濡れてしまうと、
体を冷やして病状が
悪化する危険性があります。
通院時に水は入れないようにしましょう。溢れた水で便が濡れると評価ができなくなります。また水が足や羽につくことで体が冷えてしまっていることがよくあります。通院時は緊張しているため水は飲まないことが多いです。通院に時間がかかり心配な場所は途中で一時的に水を入れて飲ませると良いでしょう
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) March 29, 2021
キャリーに揺れのある移動中に
インコが食べたり飲んだりすることは
ほとんどありませんから(個体差あり)
よほどの長距離・長時間移動でない限り、
移動中のインコの飲食については
心配することはありません。
暑い季節の高温や脱水が心配な方は
小松菜などの野菜を入れておけば
水分補給の代わりになります。
インコ用キャリーを入れる鞄が必要な理由
インコ用キャリーを入れる鞄の使用は
インコや飼い主にとってメリットがあります。
キャリーを鞄に入れることで、
夏は直射日光や病院内の冷房からインコを守り、
冬は保温の効果があります。
鞄には布製のものがよく販売されていますが、
保温保冷トートバッグを使用すると、
夏場の保冷や冬場の保温性を
高めることができ、
季節問わずインコが快適に
過ごすことができます。
市販のインコ用鞄では
キャリーの大きさに合わない時は、
大きく口が開くレジカゴバッグなら
どのキャリーにも対応しやすく、
上部が巾着状になっているものは
ロスト対策にもなり便利です。


景色が変わることや環境の変化で
ストレスを感じやすいインコにとっては
鞄でケースを目隠しをすることは
ストレス緩和に非常に効果的です。
インコは物音や車のライトなどに敏感で、
パニックを起こすと
恐怖から逃れるために飛び立とうとして
ケースに体をぶつけて
怪我をする危険性が高いです。
ケースを鞄に入れることで
予期せぬ出来事からインコを守ることができ、
ストレスを軽減できます。
鳥種が違ってもこの声は影響するので、待合室には聞こえなくするのがベストです。現在は待合室が診察室から離れていていますが、次の病院は診察室の壁を防音仕様にします。待合室に大きくディストレスコールが聞こえてくる場合、怖がりな仔はキャリーを包んで防音しておくとよいでしょう。
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) October 6, 2022
インコの通院時のロスト対策は万全に!
インコの通院時には、
キャリーにしっかりとロスト対策を
行わなければいけません。
キャリーの底外れ対策には、
荷締めバンドの使用が効果的です。
ロスト対策に使うバンドは
キャリーケース専用のものでなくても、
スーツケース用のバンドや
一般的な荷締めベルトなどでも代用可能です。
扉開き対策には、
ナスカンの使用が便利ですが
ステンレス製がおすすめです。
亜鉛合金製のナスカンを使ったらセキセイインコが吐いて下痢をしたとのことで来院しました。このナスカンはしばらく使っておらず古いもので、腐食が見られました。扉に使ったらずっと舐めていたとのことでした。レントゲン検査で金属片は見られませんでしたが金属中毒の可能性が高いです。 pic.twitter.com/hp5WTORIIm
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) September 19, 2022
インコの通院にプラケースを使用する場合は
ナスカンをかける箇所がないため、
プラケースを洗濯ネットに入れてから
鞄に入れると手軽にロスト対策を行えます。
洗濯ネットは大小さまざまなサイズが
販売されているので、
プラケースに合ったサイズのものを
ひとつ持っておくと便利です。