オキナインコの里子が環境変化ストレスが原因で低血糖症に陥った話

インコのストレス行動インコのお迎えと防疫

オキナインコの里子が環境変化ストレスが原因で低血糖症に陥った話

インコの点滴画像はイメージです

オキナインコの飼い主の寄稿です

私は時々興味本位から里親募集サイトを見ていたのですが、ある日そこで「オキナインコ譲ります」と掲載されている情報を見かけました。

我が家にはコザクラインコ2羽とオカメインコ1羽がいましたが「1羽増えるくらいどうってことないな」…と思った私は そのオキナインコを我が家にお迎えをすることに決めました。

そのオキナインコ(3歳・ムギ)は頭が良くて 先住インコの鳴き声の真似をするおもしろい子です。

定期的に小屋から出して放鳥すると家の中をグルグル自由に飛び回ったりして とっても元気いっぱい・食欲旺盛に見えたので 何の問題もなく飼っていけると思っていました。

オキナインコを里親からお迎えしたばかりの時は元気いっぱいだったけど…

インコの点滴

我が家での放鳥は1羽につき1日15分程度ですが、自由に飛び回らせたり水浴びさせたりと ストレスがたまらないように遊ばせるのが日課です。

お迎えしたばかりのムギちゃんは曲に合わせて体を動かしたりして とても活発だったのですが、その数日後くらいから

そういえば ムギちゃん 最近静かだな…。

…と異変に気付きました。

いつものムギちゃんなら小屋のドアを開けるとパーッと外に出てきます。

しかしその日は小屋のドアを開けてもなかなか出てきません。

次の日もじっと小屋の中の止まり木に止まって目を閉じていたまま 動こうとしません。

しばらくムギちゃんの様子を見ていたところ、食欲もないように見受けられました。

それから2~3日様子を見ていましたが相変わらず元気がなく、大好きなおやつなら…と思って好物のおやつをあげようとしても食べてくれず、いよいよ私の心配は頂点に達しました。




鳥の低血糖症の症状からオキナインコが餌を食べずに体調不良に陥っていた

インコの点滴

ムギちゃんの元気がどんどんなくなっていくように見えたのと 食餌がとれなくて少しずつ痩せてきてる感じがしてきた私は ムギちゃんを動物病院に連れて行くことにしました。

近くの動物病院に問い合わせをして状況を説明したのですが「犬・猫しか取り扱っていない」と断られました。

ネットで調べて近隣の動物病院に問い合わせをしても「小動物は診られない」と断る動物病院が多くて困りました。

何件も問い合わせをしてようやく診てくれる動物病院を見つけたのですが、我が家から距離がだいぶ離れていました。

ムギちゃんには長時間の移動できつい思いをさせてしまうことになるので迷いましたが、背に腹は代えられない状況だったため、すぐに連絡して動物病院に向かいました。

インコの点滴

動物病院では震えている小さい体に針をさして点滴をしました。

私たち人間でも注射は少し怖いのに あんな小さな体に針をさすのはとても見ていられず…かなり痛くて怖かっただろうなと思います。

ムギちゃんの体調不良の原因は、低血糖症と脱水でした。

我が家にきて間もなかったこともあり、興奮していたことからいつも以上に運動量が多くなっていたこと。

さらにいきなり知らない場所に連れてこられた環境の激変や警戒心からのストレスも強く感じていたのかもしれません。

低血糖症は運動量に対して食事量が足りなかったことが原因の1つだったようです。

ムギちゃんは病院で点滴をしてブドウ糖を摂取し、とりあえず元気になってホッとしました。

獣医師からはオキナインコに適切な食餌と量を与えることや ストレスのない生活の改善をアドバイスされました。

ペット保険には入っていないので、そのときの病院代は高額で8000円ほどかかりました。




軽い気持ちから里親になり情報収集を怠った飼育管理を猛省した

インコの点滴

早くに動物病院を受診したお陰で ムギちゃんは今でも他のインコ達とも仲良く、元気に過ごすことが出来ています。

たまたま見かけた里親募集から 軽い気持ちで里親さんからムギちゃんを引き取りましたが、

命を預かる以上、もう少し事前に情報収集をしとくべきだったな…。

…と 私にとってはかなり反省する出来事でした。

今はこの子たちが幸せに元気に暮らせるように毎日試行錯誤しながら健康管理をしています。

これからインコ・オウムを飼う方、既に飼っている方も、いつなにが起こるかわからないので、早い段階で小鳥を診てくれる病院をいくつか探しておくことをおすすめします。

そして飼う前にその鳥の特性や適切な食餌、健康管理などについてしっかりとリサーチして、愛鳥が元気に快適に暮らせるようにすることが 飼い主の務めだと思います。