インコがペレットを食べなくなったのは飼い主のせいかもしれない話

インコのペレット

「インコがペレットを食べない」ではなくて「食べなくなった」と過去形にしているのは、同じペレットを最初は食べてたのに だんだん食べなくなってきた…という意味合いです。

そしてインコがペレットを「食べなくなった」の理由のひとつは「まずくなった」からです。

インコがペレットを食べなくなったのは飼い主のせいかもしれない話

インコがペレットを食べなくなった

はじめて開封したばかりのペレットはその本来の味に近いため、まあまあおいしいからインコも食べたかもしれません。

それがだんだん食べなくなっていったのだとしたら、時間が経ってまずくなったせいで「食べなくなった」可能性が高いかもしれません。

インコだってまずければ食べません

インコがペレットを食べなくなった

やっぱりインコだって まずいものは食べませんよね。

元々口に合わないのであれば初めから「食べない」はずですよ。

だけど、最初は食べてたのに途中から「食べなくなった」のは「まずいから」「まずくなったから」の理由も考えられるのでは…。

食べ残したペレットをその翌日に食べたがらない個体が多いです。

ペレットの口コミを読んでいくと、そう言っている人もかなり見かけます。

気候によっては湿気る、フレーバーによっては大好きな風味がなくなる…などいろいろ理由はありそうですが、たかが1日でも食べなくなることがあるということは、つまり「まずくなったから」食べないと考えられます。

最初は食べたのに途中からペレットを食べなくなった…それなりの理由があるはず

インコがペレットを食べなくなった

インコは「まずいんだよ~!」と飼い主に言葉で具体的に訴えられないですが、そういうリアクションしてませんか?

それはきっとまずいんですよ…酸化が進んだことで脂が変だったり、鼻につく臭いが出てる可能性がゼロとは言えません。

飽きたから「食べなくなった」ももちろんあるでしょうけれど…途中から食べなくなったのには インコの方も何か感じるところがあるのではないでしょうかね?

ペレットは簡単には食べきれないし、もったいないから捨てずに冷凍庫に放り込んでおこう。冷凍すれば大丈夫♪

…とばかりに長期保存されたペレットの再開封・再々開封・再々再開封だったら…

空気にさらされた時間が長いから、そりゃあどんどんまずくなりますよ。

変質・腐敗はしていなくても、確実に酸化・劣化してるはず。

冷凍は「時間を止める」魔法ではありませんが、そう勘違いしている人も多いのではないでしょうか。

もしも劣化が原因でまずくなったから「食べなくなった」のならば、それは鳥のわがままばかりではないです。

飼い主に責任があります。

ペレットだけではない!副食だって古くなると鳥は食べなくなる

インコがペレットを食べなくなった

残念ながら、インコの方はそれを正確に訴える手段を持っていないため「ハンガーストライキ」的な「食べなくなった」行動に走るのです。

インコがペレットを食べない理由は「ペレットのせいだけではない」こともまた然りです。

そのペレット、何カ月前に初開封したものですか?

ハリソンペレットなんて開封したら4~6週以内に食べきるように指示されていますが、冷凍すれば大丈夫!と言い切る人、かなりいます。

現実問題として、ペレットだけでなく、ボレーやカトルボーン、鉱物飼料なども、鳥たちは古くなったものは食べません。

侮るなかれ!鳥は味覚も嗅覚も発達している「敏感な」生きものです

インコがペレットを食べなくなった

鳥の舌には味蕾が少ないので味覚が乏しいと言われていますが、実はそんなことはないですよ。

甘いものが好きだったり、食の好みがうるさい子もいるので、ヒトにはわからないだけで、鳥の味覚はけっこう発達しているはずです。

また鳥の嗅覚は劣っていると言われますが、これもヒトの勘違いである可能性が高いです。

フルーツ香をはじめとした甘いにおいにも好き嫌いの好みがはっきり分かれますし、繁殖期に卵やヒナに異臭がつくと親が飼育放棄することもあるほどです。

古くなる=脂が酸化したペレットなどは食べなくなる(まずくなる)可能性が高いだけでなく、酸化した食物を食べたりすれば確実に健康を害するは周知の事実。

確かにリパックはペレットだけではなく、パウダーフードにもありますね。

私も以前 見たことがあります、K社のパウダーフードをリパックしてペットショップで売ってるのを。

確かに小分けパックを購入する側は便利ですが、それがいつ開封されたものかわからないのが怖いところ…長いこと、売れ残っていた可能性だってあります。

人間に置き換えて考えてみると…いつ開封したかわからない粉ミルクを小分けして売ってるのを買ってきて、大切な赤ちゃんに飲ませるのと同じこと。

ちょっとあり得ない話ですが、ペットには普通にやってますよね(げんなり)

当たり前ですが、インコが食べるものは何を選ぶかだけでなく、鮮度もかなり重要です。

ヒトは欲望のままの食生活を送りますが、ヒト以外の標準的な生き物はそもそも体の必要量しか食べません。

鳥の方がヒトよりセンシティブで、野生じゃないけど、野生的な勘で、不自然でおかしな食べ物はわかるのかもしれませんよ。




インコのペレットお試しが姿を消したのもリパック保存や取り扱いが悪いからでは!?

インコがペレットを食べなくなった

新しいペレットを買う前に、小分けタイプをお試ししてから検討したい飼い主さんが多いのは当然なのですが、昨今はペレットのおためしがあまり入手できなくなっています。

ペレットのお試しが少なくなった理由

特に人気があるハリソンやズプリームには、正規品として市販されている50グラム前後の少量お試し品はないです。

動物病院が患者さんにサンプルで配っているのは別として、お試しサンプルを正規販売できるペレットメーカーはごく一部に限られています。

それはペレットメーカーが品質劣化を懸念して、小分け販売を禁止する通達を出しているからです。

勝手にリパックされて散々酸化・劣化してまずくなったものを食べさせて「○○メーカーのペレットを食べない」なんて不人気商品のレッテルを貼られたりしたら メーカー側はたまったものではないのでしょう…たぶん。

現在、海外メーカーの有名どころのお試しサンプルで手に入るものはごく一部に限られています。

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ペレットを勝手に小分けして販売しているのは違法

ネット通販でお試しサンプルを正規販売していないのですから、フリマサイトなどで匿名個人が小分け販売しているのは当然違法です。

さらにそういうところから購入するのは「どんな古いものが送られてくるか知れない」怖さもあります。

知ってか知らずかわからないけれど平然と掟破りをするやからは、自分が廃棄しようとしている古いペレットを「開封したばかりです」などといって販売し、小銭を稼いでいる可能性も否めません。手を出さないのが無難です。

大切な愛鳥には、できるだけ新鮮な食物を与えましょう。

健康も長寿も食べ物次第で結果が大きく変わります。

愛鳥の健康を守りたければ、食べきれなくて古くなったペレットはいつまでも取り置きしないで 期限を決めてきっぱりと廃棄するのがベストです。

ペレット代よりも愛鳥の健康を失う・損なう方がずーっともったいないはずです。

病気になってからサプリや漢方に手を出しても遅い

酸化した食物を摂れば体内に活性酸素が作り出され、体調不良や老化が促進されたり病気になるのは現在では一般常識であり、これはヒトも鳥も同じです。

活性酸素を除去するには誰もが体内に持ちあわせている抗酸化を助ける酵素やファイトケミカル(抗酸化物質)が必要で、これらが足りないと寿命をまっとうできずに、短命で人生が終わる確率が上がります。

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インコを長生きさせる秘訣の基本は食生活にあり。ヒトの7大栄養素の観点に基づくインコの栄養学と食餌のヒントを紹介。

病気になってから慌ててサプリや漢方に手を出しても「時すでに遅し」が多いです。

これは個人的見解ですが…健康長寿なら長生きも楽しいですが、苦しさを抱えた長生きは難行苦行でしかないと思っています(私はそこに幸福を見出せません)

うちの子を本当に大切に思うなら、まずは食生活から見直してみましょう。

いちばん手っ取り早くできることは、酸化があまり進んでいない、できるだけ新鮮な食物を与える

たったそれだけのことなのです。