国産のペレットは海外メーカーのものに比べると歴史が浅く、知名度や浸透率は低い状態です。
歴史が浅い分 国産ペレットの種類は多いとは言えず、愛鳥に合ったペレットを選びにくい面がありますが、ここではインコペレットの国産メーカー10社から人気の商品を選んで特徴を紹介します。
インコペレットの国産ってどう?メーカー10社の人気商品の特徴比較
NEO超小粒タイプ(黒瀬ペットフード )
NEO超小粒タイプは、セキセイインコ、マメルリハなどの小型インコに適しているペレットです。
粒の大きさは約1mmで、小型インコが食べやすいサイズとなっています。
保存料、着色料不使用で、安全に愛鳥に与えることができるペレットです。
乳酸菌や納豆菌 アマニ油やハーブエキスを配合
鳥の腸内環境を整える乳酸菌と、乳酸菌と同時に摂取することで効果が増すと言われている納豆菌が配合されているのが特徴です。
また、NEO超小粒タイプにはアマニ油とハーブエキスが配合されています。
アマニ油は体内で作ることができない必須脂肪酸のうち、不足しがちなオメガ3脂肪酸(αリノレン)を補うために使用されています。
オメガ3脂肪酸は抗炎症作用や血液をサラサラに保つ効果が期待されている成分です。
ハーブエキスは数種類のエキスがブレンドされていて、抗酸化作用、抗菌作用、食欲増進、ストレス軽減などに効果があるとされています。
低脂肪でヘルシーなペレット
オウム目、スズメ目飼鳥に推奨される飼料100gあたりの栄養含有量における脂肪量は4%ですが、NEO超小粒タイプの粗脂肪は3%と非常にヘルシーです。
そのため肥満気味のインコにはもちろんのこと、スキンシップ中のおやつとして与えても体重管理がしやすくなっています。
シードからペレットに切り替えが楽なクローバータイプ
NEOにはお試し(30g)あり
PRO ADVANCE アドバンスペレット スモールサイズ(NPF)
PRO ADVANCE のインコ用ペレットは、主に3種類のサイズ展開がされています。
小型インコ用には「スモールサイズ」、小型~中型インコ用には「ミディアムサイズ」、中型〜大型インコ用には「ラージサイズ」があります。
上記の他に雛鳥用の「フォーミュラー」もありますが、フォーミュラーは海外で製造されているため国産ペレットとしては除外しています。
PRO ADVANCEはヒエ、アワなどの穀物をベースにナッツなどをブレンドした総合栄養食です。
腸内環境を整える乳酸菌である「フェカリス菌」が配合されています。
デイリーアップフード パーフェクトペレット(リーフ)
デイリーアップフード パーフェクトペレットのサイズはS、M、Lの3種類があります。
保存料や着色料は一切使用しておらず、栄養がバランス良く配合されているため、サプリメントなどは不要です。
お腹の調子を整える乳酸菌やパパイヤ酵素が配合されているのが特徴で、毛艶を美しく保つアミノ酸も配合されています。
また、MサイズとLサイズにはリンゴやバナナ、ブドウがブレンドされていて、嗜好性にもこだわっています。
ザ バードペレット(クオリス)
インコ用に展開されているペレットは「セキセイインコ・小型インコ」と「オカメインコ・中型インコ」の2種類です。
フィンチ用もありますが、フォンチ用はミルワームパウダーが配合されていたりとフィンチに特化したペレットのため、小粒を好むインコでもインコの種類に合ったペレットを選びましょう。
クオリスザバードペレットは、インコが好むオーツ麦パウダーを配合していて、カリカリした食感が特徴です。
ビタミン、ミネラル、アミノ酸をバランス良く配合している他、納豆菌、乳酸菌、酵母菌の発酵熟成エキスがインコの健康を維持します。
着色料や保存料なども一切使用していない、インコに優しいペレットです。
グリーンフード・HOTペレット・ペレ炭(キクスイ)
小鳥のシードで有名なキクスイですが、オリジナルペレットも扱っています。
色々なタイプのペレットがありますが、ここでは特徴のある機能性ペレット3種を紹介します。
グリーンフード
グリーンフードは小型~中型インコ用のF2タイプと、ラブバードや中型~大型インコ用のF4タイプの2種類があります。
グリーンフードは青菜の代用品であり、天然青菜により近いため農薬の心配がありません。
また、造粒は全てメーカー自社が行っていて、着色料なども一切使用していないフードです。
HOTペレット

ペレットに唐辛子の辛味の主成分である「カプサイシン」が配合されているのが特徴で、免疫力がアップし、抵抗力が強まります。
また、カプサイシンは食欲増進の効果も期待できます。
ペレ炭

炭は化学物質や有害物質の汚れを排出する作用があるため、腸内環境の活性化をサポートする働きがあります。
グルペレ(バードモア)
インコ用としては、セキセイインコ、オカメインコ、コザクラインコなどに適している「小型~中型インコ用」が販売されています。
グルペレはあわやひえなどの穀物や乾燥野菜がミックスしたペレットで、インコが選んで食べる楽しみを味わうことができます。
また、腸内環境を整える乳酸菌が配合されていて、保存料、着色料は不使用です。
600gの大袋の他に40gのお試しサイズも販売しているため、試しに愛鳥に与えてみたい時に便利です。
エブリバード バードフード(アラタ)
エブリバード バードフードは、小鳥全般の総合栄養食です。
栄養価が高く少量でも栄養が摂取でき、消化吸収も良いため胃に負担が少ないことが特徴です。
リンゴ風味で嗜好性が良く、ビタミン、ミネラル、カルシウム、乳酸菌を配合したペレットです。
リトルバードセレクションプロ(イースター)
リトルバードセレクションプロは、小動物専門獣医師や動物園飼育技師などの協力により開発された小鳥の総合栄養食です。
リトルバードセレクションプロ セキセイインコ用・オカメインコ用
成鳥用のラインナップは「フィンチ用」「セキセイインコ用」「オカメインコ用」の3種類があります。
「セキセイインコ用」はセキセイインコの他にマメルリハ、コザクラインコ、ボタンインコなどの小型~中型用のペレットです。
「オカメインコ用」はオカメインコの他にアキクサインコやラブバードなどの中型インコ用のペレットです。


リトルバードセレクションプロ パフォーマンス(ペレット・パウダー)
幼鳥期の総合栄養食として、ペレットタイプとパウダータイプの2種類が展開されています。
雛鳥にはお湯を加えて挿し餌として使用する他、高栄養が必要な換羽期と繁殖期の成鳥には普段のペレットに混ぜたり振りかけるなどして、栄養補助食として使用することもできます。
たんぱく質価が22.0%以上ということで高エネルギータイプのバードフードの中では最も高い製品であるため、サプリメント的にパウダーを餌に振りかける方法で換羽期に利用している人が多いです。
パウダータイプは換羽期・繁殖期の餌に振りかけて与えることで、サプリメント的な使い方もできます。
小鳥の腸活やプロバイオティクスに配慮されて 乳酸菌(EC-12株)、消化酵素、オリゴ糖、ビール酵母が配合されています。
インコペレットキラピピ(キョーリン)
インコ用キラピピのラインナップは4種類
インコ用には「小粒」「中粒」「大粒」「ベビー(パウダーフード)」が展開されています。
粒状のペレットはサクっとした食感が特徴で、インコが楽しみながら食事することができます。
小粒タイプは、小型インコが食べやすいシードに似た形状で、シードからの切り替えをスムーズにサポートします。
中粒タイプは、オカメインコなどの中型インコに適したサイズで、お茶漬けのあられ程の大きさです。
大粒タイプは、中型〜大型インコが足で持って食べやすい三日月の形状をしています。
インコがカリっと割って食べることができるので、セキセイインコなどの小型インコでも、割って食べるのを好む個体であれば大型タイプもおすすめです。
ベビータイプは、雛鳥専用の挿し餌用パウダーフードで、これだけで雛鳥が元気に成長します。
キラピピの原材料に「かしこ」配合

「かしこ」の原料は小麦粉、全卵、砂糖、脱脂乳、脱脂粉乳、バターで、飼料原料用の小麦粉の代わりに使用することでインコの嗜好性を高めています。
また「かしこ」はインコのフードとして有害となる成分は入っておらず安心して愛鳥に与えることができますが、糖分などが含まれているため、その点を理解した上で与える必要があります。
キラピピは換羽や羽つやをサポートする

それに加えて羽の再合成を助ける働きがある「有機セレン」が配合されていて、体調を崩しやすい換羽期をサポートしてくれます。
また、ビタミンやミネラルなどの栄養素もバランス良く配合され、インコが吸収しやすい「有機亜鉛」を配合することにより美しい羽つやが期待できます。
キラピピの「ひかり菌」で消化管の健康を維持

ひかり菌を摂取すると乳酸菌が活動しやすい環境になり、多くの悪玉菌の繁殖を抑えることができます。
そのため乳酸菌が劇的に増殖し、消化管の健康維持につながるのです。
FREE BIRD S8 レギュラータイプ フルーツ&ベジタブル(フリーバード)

S8の粒のサイズは約3mmで、コザクラインコやボタンインコなどに適しています。
天然フルーツ、ベジタブル、穀物類がバランス良くブレンドされているため栄養面も優れている上に、インコが好む芳醇なフルーツの香りで嗜好性も抜群です。
また、国内食品分析機関にて添加物や残留農薬などのペットフード安全法の規格、基準をすべてクリアしているペレットであり、愛鳥に安心して与えることができるのが特徴です。
国産インコペレットのメリットとは?
国産のペレットは海外メーカーのものに比べて、入荷が安定しているのが最大のメリットです。
国内生産のためペットショップやホームセンターなどでも入手しやすく、欠品のリスクが少ないので安定的な供給が期待できます。
海外メーカーは輸入品のため輸送時に品質の劣化も考えられますが、国内生産はその点も安心です。
また、国産のペレットはパッケージに表示されている分量や説明が日本語で分かりやすく、ペレットを選ぶ際の判断がつきやすいです。
国内生産のためメーカーのホームページに原材料の説明が丁寧に記載されているものも多く、消費者側にペレットの特徴が分かりやすいのが特徴です。
国産ペレットにはその成分に日本ならではの「納豆菌」が配合されているものがあります。
国産だからこその栄養素で腸内を整えるように作られた工夫をなされている製品があるのが強みのひとつでしょう。
うちの子の食の好みに合っていて 喜んで食べてくれるペレットを探してみてください。