愛鳥のおもちゃに「何を選ぶか」は インコの寿命の明暗を分ける大問題…
基本的に消耗品ですから 高いおもちゃは必要ありませんが、「まとも」で「安全」なものを選んでください。
これはあなたの愛鳥の長寿に直結している由々しき問題です。
インコのおもちゃを100均で買うな!鳥を長生きさせるおもちゃ選びのコツ
インコのおもちゃは種類だけでなく、その素材に注意して「安全に」おもちゃを選ぶことが大切です。
インコはおもちゃをつついたり破壊したりして遊びますので、細かいパーツを誤飲する場合があります。
そこでまずは塗装された鈴や鉛中毒をおこす金属類、ニスやペンキで塗装されたおもちゃを選ばないことが肝要です。
場合によっては中毒を起こす可能性があります。
そして「当たり前でしょ!」と言われそうですが…インコのおもちゃは名の通った国産メーカーが「小鳥用」と指定して販売しているものを選んでください。
つまり、間違っても100円ショップで適当なものを買ってきてインコに与えるようなことはしないでください!ということです。
インコのおもちゃに100均グッズを使わないで!!鳥の命にかかわるよ!
インコのおもちゃに100均御用達…という人がかなりいますが、これは絶対におすすめできません!
100均グッズはほとんどが中国製ですから、金属パーツに亜鉛や銅が含まれていることが多いためです。
100均グッズが原因の亜鉛中毒の確率は高い!
実際に中国製には鉛や亜鉛を含む金属がかなり多く使われています。
100均のキーホルダーとか小物類とか鈴とか・・・
「これは安くてちょうどいい」とばかりに インコのおもちゃにしていませんか?それは危険かもしれません。
金属中毒を起こして処置が遅れたら、大切なインコはほぼ確実にお星さまになってしまいます。
何とか命が助かったとしても、重篤な後遺症が残る場合もあります。
こちらは鉛中毒症のオカメインコの排泄物です。濃緑色便の他に尿酸がピンク色になっています。鉛によって溶血が起こり、この時に出た多量の血色素が肝臓で処理され多量のビリベルジンが胆汁内に排泄されるので便が濃緑色になります。そして赤い血色素が腎臓から排泄されると尿酸がピンク色になります。 pic.twitter.com/momSqK1w5a
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) March 16, 2021
ウチのミカヅキインコも、
金属中毒で両脚麻痺になりました。
温熱療法などで脚の回復も
視野に入れましたが難しいと診断され
断念しました。やはり腹這い生活なので初めは
褥瘡などもお腹に出来てましたので心配も。。クチバシを上手に使って移動したり出来るようになってからはこんな感じです pic.twitter.com/tUM5dC9ydK
— life915@みなっち🌙ミカヅキ (@life9155) December 21, 2021
余談ですが、金属製の鈴はステンレス製であろうとなかろうと事故の危険性があります!
鈴の隙間のふちを舐めたインコの舌が切れる事故がありますので、材質が何であれ、インコのおもちゃに金属製の鈴は避けた方がいいです。
販売店に危険性を指摘された方もいらっしゃいますが、全く聞く耳を持たれなかったそうです。
「ドイツ」「ステンレス」で安全と謳っていますが、これは小鳥用ではなく救助犬や人の子供用とのこと。
動物の安全について厳格なドイツでは小鳥用に販売出来ないものかも知れません。
ご注意ください。
— bong108 (@bongbong108) July 23, 2020
これでも不良品ではありません。
これが仕様で、どれを買ってもこの状態です。
もし現在お使いの場合は、即使用を止めてあげてください。
よろしくお願いします。 pic.twitter.com/EZHw449xxY
— bong108 (@bongbong108) July 24, 2020
もし鈴にするならプラ鈴しかないと思います。金属の鈴は金属中毒も怪我も怖いので、絶対に与えられません。
ちなみにプラ鈴の玉はプラですか?
— bong108 (@bongbong108) July 27, 2020
水入れの水を飲んだインコが金属中毒!?
おもちゃではありませんが、某100均の陶磁器に入れた水を飲んだインコが金属中毒を起こした例もあるということです。
陶磁器に使う釉薬は鉛で溶かしやすい→溶けやすければ光熱費を節約できる…これが100円で売っても赤字にならないからくりのひとつです。
そして焼成温度が低ければ器から鉛が溶けだす危険性が高くなる…だからインコの飲み水で金属中毒が起きたのでしょう。
こういう話はインコはおろか ヒトも使うのはヤバいレベルですが…まあ今回はそれは横に置いておいて…
100均の商品全てが「極悪」とは言いませんが、基本的に愛鳥には 陶磁器も含めた100均商品を与えないことを強くおすすめします。
中国製は想像以上にヤバいですよ。
おもちゃじゃないけど100均のワイヤーラックで蒼くなった私の失敗談
私自身は100均グッズはワイヤーラックとかワイヤーネットを日常生活でずいぶん活用しているんですが、あれはスチールにポリエチレンがコーティングされているものなんですよね。
そしてこれもやはり「何が使われているか知れない」中国製です。
放鳥している時にワイヤーラックの被膜部分をオカメインコがかじり始めたのに気が付いて、慌てて取り上げたことがあります。
被膜が「ガリッ」とやられて、コーティングが一部こそげてなくなっていました。
それをオカメが飲み込んだかどうかは不明。だけど「何かあったらすぐ病院!」と思って1羽だけ隔離して観察してましたが、結局は事なきを得ました。
金属ではないので中毒は起こさないだろうとは思っていたものの慌てました。
飲み込んでもフンで出てくれればいいですが、異物が大きくて腸閉塞…なんて可能性もゼロではないです。
あの時は本当に蒼くなりました。インコって何でもかじるし口に入れますよね。目を離せない幼児と同じです。
インコのおもちゃに限らず、放鳥時は何を口に入れるかわからないので、基本的なことですが「ながら放鳥」は絶対やってはいけないと肝に銘じた出来事でした。
ちょっと話がそれましたが、100均商品はほぼ中国製ですから注意して下さい。これが結論です。
子どもの頃に実家にいたオカメインコとの出会いからすでに40年超。未だ彼らへの愛と興味が尽きず「オカメインコ愛好家」の立ち位置から情報発信するyamaki がこのブログの中の人です。
ここには鳥ブログあるあるな「うちの子自慢」や「かわいいでしょ♪アピール」はありません。鳥の飼育本を丸写ししただけの机上の空論解説や、繁殖した雛の販売目的の宣伝PRもありません。鳥と飼い主のQOL向上(健康に楽しく)が目的のコンパニオンバードブログです。
フィンチとインコでは飼育に異なる点がありますが 小型~中型インコには共通項が多いことから、オカメインコだけに限らず中型までのインコ・オウム飼育に役立つ内容を更新していきます。