インコの毛引きの原因は意外なところにもあります。
もし毛引きの原因が住まいのストレスにあるなら
インコケージやその周辺の住環境を見直すことで
インコの毛引きをやめさせることができます。
インコの毛引きをやめさせる第一歩はケージ周辺の見直しから
インコにストレスをかける住環境は
使っているケージの問題だけではありません。
ケージの置き場所、ケージレイアウト、
ストレスを強く感じるバードトイなどを
一度総合的に見直すことをおすすめします。
【インコの毛引きの原因】インコケージの置き場所がストレスフル
例えば…群れで行動する習性の鳥
オカメインコやセキセイインコは
人の気配のない部屋で
ひとりぼっちにされるのが苦手です。
とはいえ頻繁に人の出入りがあるドアの近くでは
落ち着いて過ごすことがむずかしいです。
テレビなど音響の近くに
ケージを置くのもよくありません。
また飼い主の都合で生活リズムの乱れが多いと
鳥が安眠できなかったり、体内時計が狂うなど、
潜在的なストレスがたまることもよくあります。
そういう状況下でインコが毛引きをしているのなら
インコが落ち着いて生活できる置き場所を考えて
ケージを設置し直してみてください。
ケージの置き場所は適当に決めてしまいがちですが
インコのメンタルの安定においては、
かなり大切で由々しき問題です。

【インコの毛引きの原因】インコケージ内のおもちゃがストレスフル
オカメインコに十分な広さのあるケージを使っていても
サイズ以外の盲点があります。
あなたのオカメインコがケージ内で羽を広げた時、
伸ばした羽がどこかにぶつかっていませんか?
ここで問題になるのは
ケージ内に取り付けられた障害物です。
ケージ内におもちゃをたくさん取り付けていると
ケージ内が狭すぎてインコが思うように動けず
そのことがオカメインコのストレス原因になります。
インコが過ごしやすいケージレイアウトにする、
余計なおもちゃ(あまり遊ばないもの)は外してしまう、
逆に特に興味をひくおもちゃのみ厳選して入れるなど、
インコが羽をむしる以外のことに意識を向けさせる
これが毛引き問題解決の重要な糸口になります。
ただし、オカメインコの場合は
オカメパニックが頻発するので
ケージには止まり木2本と餌箱・水入れ以外のものは
一切設置しないことが、本当は理想的です。
とはいえ、お気に入りのおもちゃがすでにある場合
それを取り除いてしまうことは逆にストレスになり
毛引きや噛み癖が悪化してしまう可能性があります。
以前に紙を取りあげられたコザクラインコが自分の羽を抜いて齧り、それを自分の腰に刺すことを始めたことがありました。意識は自分ではなく、なるべく外に向かせることが退屈の対処であり毛引きの改善法です。それは人や鳥とのコミュニケーション、フォージング、チュワブルトーイ、紙などになります。
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) November 1, 2021
この辺の事情は飼い主さんにしかわかりません。
インコの様子をよく観察して善処してください。
【インコの毛引きの原因】インコケージが小さすぎるのがストレスフル
ここではオカメインコの例を挙げます。
オカメインコは尾羽が長く、体長は30~35cm、
翼開長(翼を広げた横の長さ)は40cm以上です。
そんなオカメインコを飼育する鳥かごは
一辺が465ミリ以上のサイズのケージが理想です。
オカメインコの1羽飼いで465以上のケージなら
広さ的にはまったく問題はありません。
鳥かごは大きければ大きいほどいいです。
広々した空間であれば
オカメパニック時の負傷リスクが低くなります。

