コガネメキシコインコの飼い主の寄稿です
あるペットショップにコガネメキシコインコがいるのを見かけていて 行くたびに気になって見ていたのです。
そんなある日、お腹の羽根がボロボロになって 皮膚が見えるほどはげてしまっていることに気づきました。
その症状はその後もどんどんひどくなっていくのが 傍からも見て取れるほどでした。
インコの毛引きがサプリや薬なしで治った!寂しがりやが原因だった話
コガネメキシコインコはとても人なつこくて いつでも人間と一緒にいたい寂しがりやなインコのため、
…と思いました。
ペットショップを訪れるたびにコガネメキシコインコの毛引きがひどくなっている姿を見るにつけ こちらが辛くなってきたので、家族会議をして うちでその子をお迎えることを決めました。
ペットショップの店員の話でも「やはり寂しくて毛引きしているのだと思う」とのことでした。
私はそのコガネメキシコインコ(メス・1歳)に「せとか」と名前を付け、お迎えしてすぐに動物病院で健康診断を受けさせました。
羽が抜けているのは毛引きではなく、PBFDという感染症が原因かもしれないと思ったからです。
動物病院で血液検査と触診をしてもらい、約3万円かかりました。
その結果は1週間後に出て、すべて陰性でした。
…と獣医から説明を受けて帰宅しました。
私はせとかの毛引きの原因が寂しい思いをしていることだと思っていたので、とにかく彼女と一緒に遊ぶ時間を作るように心がけて、1日に数回放鳥するようにしました。
ケージに入っているときにも少しでも寂しさが紛れるようにと いろいろとおもちゃを入れて様子をみてみることにしました。
せとかは少し神経質なところがあるインコでした。
ペットショップにいた期間も8ヶ月と長かったため、最初は室内で放鳥しても 家族と触れ合ったり遊んだりすることもしません。
私はせとかと どうコミュニケーションを取っていったらいいのかで悩みました。
インコの負担にならない静かな歩み寄りと長時間放鳥を続けた結果…
ネットで調べただけではわからなかったため、Twitterでインコのアカウントを作り、インコ飼育の先輩方にこの件を相談してみたところ
…とのアドバイスをいただきました。そして実践したことは
インコは1人ひとり人間の見分けがつくらしく、
…をよく見ているのだとか。
鳥は人や状況をよく見ていて態度を変えます。診察中触られるのは嫌がるけど絶対に噛まないアオボウシインコさんがいます。お家でも噛まないのか聞いたところ、お家では気に入らないことがあるとすぐ噛むとのことでした。この人は噛んだらタダじゃ済まないと思われているのかもしれませんね。
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) February 21, 2022
私たち家族はそれぞれがせとかとつかず離れずのちょうどいい距離感を考えながら、声をかけながらのコミュニケーションをとるようにしました。
すると2週間を過ぎた頃から せとかの方がだんだんと家族に興味を持ち出したような雰囲気を見せ始めました。
ケージ越しに擦り寄ってきて 甘えるような仕草をみせるようになったのです。
そこで少しずつケージを開けて せとかに触ってみることにしました。
せとかは最初はおっかなびっくりに近づいてきていましたが、その日のうちにすっかり体に触れさせるようになり、次の日からは 1日に何度もケージから出しても大丈夫なくらい 触れ合えるようになりました。
朝起こしたら放鳥。ごはんと水をあげて、食べ終わったらまた放鳥。とにかく暇さえあれば放鳥していました。
それが次第に 掃除や洗い物をするときも肩に乗せていられるようになり、1日の放鳥時間が7時間くらいになることもありました。
その間は、抜けている羽根を見る限りでは毛引きをしているようには見えず、もちろん現行犯で羽根を抜いていることろも見たことがありませんでした。
インコの毛引き行為がおさまると同時に換羽で一気に毛引きが治った!
せとかがうちに来て3ヶ月が過ぎた頃、換羽で羽根が一気に抜けて、その後すぐに新しい羽根が生えてきました。
すると皮膚が見えていたお腹にもきれいなオレンジ色の羽根がびっしりと生え、毛引きしていたことなど忘れてしまうくらい 全身の羽根が美しく生え揃ったのです。
爪切りのために元いたペットショップを訪ねると、雛の頃から育てていた店員に「すっかりきれいになったね」と言っていただき、とても嬉しく思いました。
ペットショップにいた頃は1日の放鳥時間が1時間にも満たなかったそうですが、それが今では日中の大半を家族の肩の上で過ごしています。
寝かせるときでさえ、「もっと一緒にいる!」と言っているかのように せとかは鳴いて甘えてくるのです。
インコの長時間放鳥にプレッシャーはあるが、できる努力を続けていきたい
それにしても 羽根が抜ける原因が感染症や内臓疾患ではなくて 本当によかったです。
毛引きの原因も私が予想したとおりメンタルが原因だったから早々に毛引き問題が解決できたわけで、もし別の理由があったのなら原因探しにもっと時間がかかっていたと思います。
これからも毎日長時間の放鳥を続けていくことは、正直プレッシャーでもありますし、
…という心配もちらりと念頭に浮かんだりしますが、せとかにはこれからも元気で楽しく過ごしてもらいたいので、できる限りの努力をしていくつもりです。
毎日元気に過ごして、いつでもすり寄ってきてくれる姿を見ていると、こちらも元気になります。
食事や生活リズムにも気を配って、ずっと元気でいてもらいたいです。