コザクラインコの飼い主の寄稿です
これは一人暮らしの私が なんの知識もなく「コロナ渦で寂しかっただけ」の理由で ペットショップで見かけた手乗りコザクラインコを飼い始めることになった時のエピソードです。
インコが噛むと痛い!コザクラインコの噛み癖と手乗り崩れを直した話
私のコザクラインコのメス、
名前はぐーちゃんです。
当初のぐーちゃんは肩に乗ったり、
手から餌を食べたり、
名前を呼んだら飛んできたりと
とても懐いてくれていました。
しかし私はコザクラインコの性格や
飼育の仕方を十分に理解しておらず、
さらに一人暮らしで仕事も忙しかったため
毎日夜遅くにしか帰ってくることができず、
あまりぐーちゃんをかまってあげられない
日々が多くありました。
コザクラインコの呼び鳴きはストレスの始まり?
いつもひとりぼっちで
家で留守番しているぐーちゃんは
寂しかったのか、
次第に問題行動を起こすようになりました。
私が帰宅すると
わざとバンバン!と
餌箱をたたいて鳴らしたり、
呼び鳴きもどんどん
ひどくなっていきました。
それにも関わらず、
帰宅した私は家事などが忙しく、
その数時間後にしか
放鳥してあげていませんでした。
放鳥中にも、
そもそもインコとどうやって
遊んであげたらいいのかわからないので
とりあえずケージから
出してあげるだけでした。
つまり一人遊びをさせていた
…というか、
私はコザクラインコを
ほとんど放置していたのです。
そんな生活が長く続いた結果、
コザクラインコは寂しくて
かなりストレスを抱えたのかもしれません。
コザクラインコの噛み癖が始まって荒鳥に!
飼い始めてから
半年くらいが経過した頃から、
ぐーちゃんは突然私を敵認識して、
餌も与えることができないくらい
噛みついてくるようになりました。
雛の時にはあんなに
べったり懐いていたのに
これほど噛み癖がひどくなってしまっては
ケージに手を入れることも
放鳥することもままならなくなっていました。
…と最初は楽観的に考えていました。
そう思ってほったらかしに
していましたが、
数日どころかひと月・ふた月経っても
グーちゃんはもとのべた慣れインコに
戻ってはくれませんでした。
一念発起!コザクラインコのペースに合わせて根気強く対応していくことに決めた
3か月経っても相変わらず
イライラが止まらないコザクラインコに
威嚇される日々が続き、
…と考えた私は
書店でインコの飼い方の
本を買ってきて、
コザクラインコの性格や
インコに対してどのように
接したらいいのかを
勉強し始めました。
…と書いてありましたが、
昼間は飼い主が仕事で不在で
一人で留守番、
夜もなかなか構ってあげられなかった
私のようなケースでは
…とのことでした。
私のインコも荒鳥になってしまったのか…
…とがっかりしつつ、
何か対策はないものかと
先を読み進めていくと
…と書いてあることに気づき、
「まだやれることがある!」と思って
一念発起。
コザクラインコを飼育している人の
ブログを片っ端から読んだり、
YouTubeを見たりして
コザクラインコの飼い主さんの
やり方のまねをしてみることにしました。
まだやれることはある!やることは人間の子育てと同じだ
YouTubeなどでコザクラインコを
飼っている人を見ていると
…などのことをしていたので、
私も毎日ぐーちゃんに
「かわいいね」と
声かけをすることから始めました。
血が出るまで噛まれても
怒ったり騒いだりしないと決め、
いつも冷静に
…と根気強く教え続けていたのですが、
繰り返し同じことをやっているうちに
…と思いました。
コザクラインコのイライラが
収まらないときには、
部屋を暗くして手にインコを乗せて
一緒に空を見ながら
…と話しかけたり、
家事をするときには
ぐーちゃんが寂しくないように
肩に乗せたままやるようにしていました。
望ましくない行動を取った時は反応しないようにします。噛まれても痛がって声をあげたり、怯んだ様子ではなく嫌だという態度で噛まれたことに反応しないようにします。特にイタッと言って反応すると、その反応が見たくて噛むことがあります。噛むことに効果はないという再学習をさせて様子を見ましょう
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) July 3, 2021
仕事が休みの日には
できるだけ外に連れ出したり、
ひなたぼっこをさせたり、
手を見ると必要以上に追いかけてきて
噛みついてきたので、
手袋をしたりして
手を隠して接するようにしました。
コザクラインコが落ち着きを取り戻すまで3か月間…性格や個性を見極めることも大切
コザクラインコにそのような対応を
続けた結果、
3か月くらいでぐーちゃんは
再び手乗りインコに戻り、
手を見ても血が出るまで嚙みついたり
攻撃することがなくなりました。
3か月間は毎日手が傷だらけで、
手指のどこかに絆創膏を貼って
仕事に行ったりしていましたが、
今はその状態から
完全に解放されています。
コザクラインコは
人間の2歳児くらいの知能がある
賢い鳥だということがわかってからは、
事あるごとに「すごいね!」「かわいいね!」
「偉いね」「それはだめだよ」などと
言葉で伝えるように心がけました。
突然攻撃をされたり
噛み癖がついてしまうと
インコに対して恐怖を感じたり、
あまり接しないようにしてしまいがちですが、
それでは逆効果なのだ
…と自分の体験からわかりました。
噛んだ時の人の反応の期待など様々な理由があります。どんな時に噛むのかをよく観察・分析をして理由を見つけ出しましょう。鳥を変えるのではなく、まずは自らの対応を変えるようにしましょう。
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) December 27, 2021
インコが何か問題を起こす時には
必ず理由があります。
それは意外と単純なものだったり、
寂しかったり
かまってほしい場合もあり、
私のケースはまさしくそれでした。
私はできるだけそれに応えてあげたり、
毎日声をかけてあげたり、
嚙まなかったら「いい子だね」と
褒めるようにしただけです。
それだけでも少しずつ
噛み癖が改善していったところをみると、
…としみじみ感じました。
今年は新しいコザクラインコを
お迎えして愛鳥が2羽になりました。
新入りの子はどうやらオスだったようで
性格がおっとりのんびりしていて、
呼び鳴きや噛み癖もなく、
忙しい時に少し距離を置いても
荒鳥になるような気配がしません。
呼んで飛んで来させたり輪投げなどをさせてできたら褒めてご褒美を与えます。人を噛むのは人との相互関係で学習した可能性があるものですが、生まれ持った個性も関与します。噛まない鳥はどんな対応をしても噛みません。そのため噛む事の行動変容はゴールがあるものではなく続けていくことが必要です。
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) July 4, 2021
この2つの視点は鳥にもあるように見えます。主観的な個体は噛んでも相手が痛いことに気づきませんが、客観的な個体は噛んだら痛いことが判断できるので本当に嫌な時しか噛まないようにしているように見えます。この視点の違いが個性に影響しているのではないかと思います。
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) April 9, 2021
コザクラインコのメスは
性格がきつい子が多いらしいですが、
ぐーちゃんとのやりとりを通して
…と認識し、
ありのままを受け入れられるようになりました。