もし災害が起こってインコと一緒に避難をしなければならなくなったら…まず必要になるのがインコ用のキャリーです。
この記事では、避難所に連れていく際に使う、緊急避難用キャリーについてお伝えします。
インコの避難にはハートフルキャリーかコンテストケージがおすすめ!
当然のことながら、緊急避難の場合は精神的にも物理的にも、インコを連れて外を散歩をしている時とは全く違います。
普通ならやらないようなうっかりミスをしてしまうかもしれません。
そういった非常時に使用することを考えて「万一に備えた」キャリーを選んでおきたいものです。
- 耐久性→万が一ぶつけても分解しない頑丈さ
- 重さ・形状→持ち運び可能か
- 居心地→鳥が入りやすく、中で無理な体勢にならないか
- フードカップ→フードカップは付属しているか、または取り付け可能か
避難所への「移動」に適したキャリーとは?
インコ用キャリーは移動時の安全性や移動のしやすさを考えて選ぶ必要があります。
移動の際に使い勝手が良いのはリュック型もしくはショルダー型です。
両手が塞がっていると急な対応が難しくなりますので、ハンズフリーになるリュック型の方が安心・安全でしょう。
避難所での「滞在」に適したキャリーとは?
インコを連れて同伴避難する場合、避難所に滞在する期間は一泊ないし二泊の場合がほとんどですが、それでもできるだけ鳥にストレスを与えないようにしたいものです。
ケージ型はインコが日頃慣れ親しんだ形状のためにインコのストレスが少なくてすみますし、フードカップ専用の小窓がついているため、餌や水かえ時に鳥がロスト(脱走)する
可能性はほぼありません。
プラケースは上蓋を開けて出し入れする形状。
リュック型バードキャリーや犬猫用のペットキャリーではほとんどにフードカップ専用の
小窓はついていません。
フードカップ専用小窓があっても一箇所しか出入口がないものもあります。
これらのキャリーでは餌や水の交換などでケースの中に手を入れる際に全体にネットや袋をかぶせてから開けるなどのロスト対策が必要になるので、手間がかかり大変です。
よって日常の世話を考えると滞在に適したキャリーはケージ型一択となります。
キャリーケージにキャリーバッグは必要不可欠!
避難で移動する際にキャリーをそのまま持ち出すのは、落としたりぶつけたりする可能性があり望ましくありません。
キャリーをバッグやリュックなどに入れることで、移動時の安定や安全性を高め、背負うまたは肩からかけることで重量感を感じにくくなり、飼い主の負担が激減します。
また、保温や風除け、目隠し、塵除け、防疫(感染予防)としても有効ですので、キャリーとキャリーバッグはセットで用意しておくのがベストです。
大型インコのキャリーはセルティかアクリルキャリーがおすすめ!
大型インコの場合はサイズがかなり大きくなりますし、嘴の力を考えて十分に強度のあるものとなると、かなりの重量になってしまいますから、大型鳥専用のリュックや犬猫用ペットキャリー、アクリルキャリーの使用も選択肢に入れると良いでしょう。
大型インコ・オウムにはcelltei セルティキャリーリュックかアクリルキャリーがおすすめ
小型インコの避難で「軽さ」を重視するならコンテストケージも選択肢のひとつ
ケージ型キャリーの種類はあまり多くありませんので、小型インコであればコンテストケージの利用も選択肢のひとつです。
コンテストケージとは展覧会や品評会で使われているシンプルな造りのケージです。
通常のケージよりも幅が狭く、両側に入口があるため、鳥を掴まなくても他のケージに移すことができるようになっています。
底は網になっているためその分軽量で 持ち運ぶのは楽です。
華奢な作りなので耐久性には若干の課題がありますが、キャリーバッグやキャリーリュックに入れることで衝撃を和らげられます。
二羽のセキセイインコを避難所などでお世話する為に都合の良い商品を探していました。ずっと悩み続けて駄目な商品を買って落ち込んで諦めかけていました。歩きなので、大きなケージは、きっと重くて持てないでしょう。でも、やっと見つけたこの商品は、ほどほど軽くて良いです。しかも、しっかりしているので安心です。二羽を入れる為に真ん中にプラスチック段ボールみたいな物を挟み適当に穴開けたりして住みやすくとまり木もつけるのに丁度良いサイズでした。問題の床は、ふわふわマットとキッチンペーパーや新聞等を敷いて、その上に本品を乗せてMサイズケージカバー保温ビニールタイプの物を上下逆さまにしてかぶせたり、上からも保温ビニールかぶせたり工夫して使うつもりです。まだまだ考え中ですが,買って良かったです。旅行にも良さそうですね。工夫しだいで、いろいろ使えそうです。
他の方のレビューのように、文鳥とインコ一羽ずつを、ひとつのキャリーでお出かけしたくて、何度も無駄な買い物をしてきました。このキャリーなら自分で仕切りを工夫して、使い勝手良く使えそうです。底のトレーがあれば大満足でした。
引用元:charm 楽天市場店
インコ避難にはHOE Iハートフルキャリーがおすすめ!「移動」と「滞在」共に最適
さまざまなキャリーの中でも人気の高いのがHOEIハートフルキャリー
これはケージ型キャリーです。
別売りのおやすみカバー(遮光カバー)は、目隠しや風避けとして使えます。
HOEIハートフルキャリーの耐久性は?
HOEIハートフルキャリーは通常のケージよりも太い2mmの線径を使っているため、かなり強い力を加えない限り変形することはありません。
角が接続部分ではないため、ぶつけたとしても分解する可能性は低いでしょう。
扉上部や餌入れ用の扉にロックが付いていますが、簡易的なものなので、外出時にはナスカンなどを使って別途ロックした方が安心です。
ナスカンは鳥の安全性のためにステンレス製のものをおすすめします。
亜鉛合金製のナスカンを使ったらセキセイインコが吐いて下痢をしたとのことで来院しました。このナスカンはしばらく使っておらず古いもので、腐食が見られました。扉に使ったらずっと舐めていたとのことでした。レントゲン検査で金属片は見られませんでしたが金属中毒の可能性が高いです。 pic.twitter.com/hp5WTORIIm
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) September 19, 2022
また、天井アミやプラスチック底と本体アミの接合部は引っ掛け式で4箇所しかないため、衝撃を受けた際に絶対に外れないとも限りません。
スーツケースベルトやリピート式結束バンドの使用がお勧めです。
付属の止まり木が網に挟むタイプのため、ねじで留めるタイプの止まり木に変更した方が、移動時に揺れた際にも安心です。
HOEIハートフルキャリーの重さと形状は?
HOEIハートフルキャリーは底が深めになっており、多少の水こぼれや飛び散りを防いでくれます。
また、丸みを帯びた形状が拭き掃除の際に便利です。
底に引き出しトレイがないため、外で掃除をする場合は対策を取る必要がありますが、重量1.6kgと子供でも運べる重さです。
直販サイトで購入可能なステンレス製ハートフルキャリーもあり、嘴の力の強いインコの場合はそちらがお勧めです。
HOEIハートフルキャリーの居心地は?
HOEIハートフルキャリーはセキセイインコ2羽もしくはオカメインコ1羽に十分なスペースがあります。
前網と後ろの一部のみ縦網のワイヤーを使用していますが、他は全て横網なので鳥が移動するのが楽です。
よじ登るのが好きなインコの避難所での運動不足解消に役立つかもしれません。
HOEIハートフルキャリーのフードカップは?
HOEIハートフルキャリーにはフードカップが2つ付属しており、フードカップ用に
別扉が設けられていますので給餌が楽です。
HOEIハートフルキャリーを入れるためのおすすめキャリーリュック3選
キャリーケージを入れるためのバッグは大きさが合えば市販のエコバッグやレジカゴバッグ、保冷トートバッグを利用することもできますが、前述のとおり、避難時の移動はハンズフリーになるリュックタイプがいちばんおすすめです。
ここではHOEIハートフルキャリーがすっぽり入るサイズのキャリーリュックを3点紹介します。
ただしハートフルキャリー専用に作られているものではないためケージにジャストサイズではなく、少し余裕がある大きさです。
インコが触れたり口にしても害がないものをクッション材として隙間に入れるなどして、移動時にがたつきがないように工夫して使ってください。