野生下のインコであれば 1~2シーズンに4~7個程度の産卵をしますが、飼い鳥化された種では 通年産卵を繰り返してしまう子が珍しくありません。
飼い主の抱える大きな悩みのひとつがこの過発情(発情抑制)の問題です。
ここではオカメインコの例を挙げていきます。
インコの発情抑制ペレット切り替え!ズプリームナチュラルの体験談
インコの中でもセキセイインコやオカメインコは 間違った飼い方や様々な条件が重なることで、過発情しやすい鳥種です。
オカメインコでは産卵最高記録が80個という個体もいます。
オカメインコは確定産卵鳥ではなく不確定産卵鳥のようです。卵を除去すると産卵数が増えるという報告を見つけました。鳥ごとに調べられていればよいのですが研究がされていません。どの産卵の仕方でも卵が揃うまで生ませるのではなく、発情抑制をしっかり行うことで産卵自体を止めることが大切です。
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) June 10, 2021
そもそも産卵は環境ストレスが和らいで鳥たちが産卵できる環境に置かれると始まるものです。
野生であれば産卵できる環境や季節は限られています。
しかし飼い鳥では年中ぽかぽか陽気で食べるものにも不自由しない、ぬくぬく快適生活を満喫しているのですから、年中発情を繰り返すのもある意味道理です。
でもそれを繰り返していたら確実に病気になるリスクが上がります。
卵=カルシウムの塊…を産み落としているわけですから、カルシウム欠乏になりますし、カルシウム過不足すると自力で卵を産み落とせない「卵詰まり」のリスクが高まります。

骨粗しょう症になったり、卵管や卵巣に障害が出たりして、寿命も縮みます。
毎日産卵する鶏やウズラのメスが短命なのもこのせいです。
この過発情・過剰産卵問題を解決するには、一言で言ってしまえば発情抑制しかないわけですが、これはなかなか難しい。
オカメインコの発情抑制や過発情対策には色々なやり方がありますが、ここではペレット切り替えと食餌療法(ダイエット)で発情抑制に成功した体験談を紹介します。
ズプリームナチュラルSでオカメインコの発情抑制とダイエットに成功
オカメインコの飼い主の寄稿
我が家ではオカメインコ(メス・6歳6ヶ月)の餌に今までずっとシードを与えていました。
いつでも食べられる状態でえさを餌箱に入れっぱなしで与えていたところ、うちの子は無精卵を年中産みまくっていました。
アクセルを踏む強さはエストロゲンの量や体質、環境によります。発情を止めるのはエンジンを切ることです。それには燃料を減らすこと、つまり食事制限となるのです。
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) October 5, 2021
はい、産卵せずとも発情しているだけで体は卵の成分を作っていますので、負担がかかっています。
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) October 6, 2021
餌の食べ過ぎが無精卵産みまくりを招いていた
これはいけない!と思い色々調べていくうちに、発情のとまらない原因のひとつに「餌の食べすぎ」と「肥満」が関係していることを知りました。
そこで思い切って主食をシードからペレットに完全移行させることに決めたのです。
以前からペレットをおやつがわりに与えていたので、問題なく切り替えができました。
ですが折り悪くずっとおやつとして与えていたペレットの販売が終了してしまい、そのペレットに形や色が似ていたズプリーム ナチュラル プレミアムダイエット Sを選びました。
ペレットに切り替えて1日3回に分けて与え始めた
ペレットへの切り替え当初は餌箱にペレットを入れっぱなしにしてみました。
シードを一切与えないで様子を見ていたところ、「これしかないんだ」と理解したようで、お腹がすくと食べるようになりました。
うちの子は太り気味だったので減量させる必要性も感じていたため、ペレット食に慣れてきた頃合を見計らって、1日に与える量を制限することを始めました。
今は一日3回、一回3gを与えています。
そのやり方ですと食べたいだけ食べてもまだ視覚的に餌が残ってる状態だと思います。食事制限は食べきったら視覚的に餌がなくならないといけません。
オカメインコは最低食事量が5グラムまで減らすことができます。体重が増えてしまうようであればもっと餌を減らしたほうがいいと思います。— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) May 31, 2021
空になった餌箱をつついて空腹感を訴えてくるので、こちらも最初は気持ちがきつかったですが、次第に体重も体調も安定してきたので、
…と自分に言い聞かせながらダイエットを続けさせました。
見てて辛いのを我慢するメンタル面を持つよりも何をしてあげられるか、その時間が取れるかが大切になります。空腹を紛らわすには、フォージングで食事時間を長くしたり、運動や遊び、トレーニングなど他の行動に意識を向ける時間を増やすこととなります。見方を変えるなら空腹は最高のスパイス!です。
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) July 6, 2022

ペレット切り替えで発情抑制に成功!オカメインコが無精卵を産まなくなった
心を鬼にしたダイエット作戦が功を奏したようで、シードの食べ放題をやめてからは過発情がおさまり、それまで年じゅうポコポコ産んでいた無精卵を産まなくなりました。
愛すると甘やかすを混同するとなかなか食事制限ができません。発情しないよう肥満にならないようしっかりと体重と食事管理が必要になります。つい甘やかすを繰り返すと産卵と肥満が改善できずにいるうちに病気になって後悔することも多いです。愛しているからこそ自らの心も律して日々気をつけましょう
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) October 10, 2022
卵を作る栄養の余裕がなくなったわけではないのですが、今まで自由に食べさせていただけに飼い主としても最初の頃は何となくひもじそうな気持ちや罪悪感を感じてしまい、暗い気持ちになる事もありました。
ですが、うちの子の発情がおさまって無精卵を産まなくなったことは、結果的には健康に大きなプラスですし、発情抑制対策としては成功だと思います。
食事制限や日長調整は産卵中でもすぐに始めて大丈夫です。
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) May 31, 2021
現在も体重・体調ともにずっと良い状態でいるので、これからも今の食餌法をを続けて発情抑制をキープしていこうと思います。
