オカメインコの飼い主の寄稿
私のオカメインコはチロ(メス・12歳)
これはチロにとって危険なおやつである
チョコレートを与えてしまったときのエピソードです。
インコがチョコレートを食べた!危険な食べ物の中毒体験談
2年前のその日は私の誕生日で、
友人からお菓子をプレゼントされました。
私がその中から一つを選んでいたとき、
チロが私のそばに来て
興味津々でそれを見ていました。
私が選んだのはチョコレートケーキ。
チロが私の手に飛び乗ってきたので
かわいいチロの反応につられて、
私はケーキをひとかけら
彼女にあげてしまいました。
でもそれが間違いだったことに、
すぐに気づきました。
ハッとしたものの、時すでに遅し。
チロはチョコレートケーキをパクッと
一口で食べてしまっていました。
私は慌ててネットで
オカメインコが食べてはいけないものを調べました。
思った通り、チョコレートは
オカメインコにとって有毒な食べ物だったのです。
チョコレートに含まれる成分「テオブロミン」が
オカメインコの体内で分解されないため、
中毒症状を引き起こす可能性があるとのこと。
中毒症状には嘔吐や下痢、
けいれんや不整脈などがあり、
重症化すると死に至ることも。
それを知った私は
パニックになりました。
そのときのチロはまだ元気そうでしたが、
いつもよりも少し動きが
鈍くなっているように感じました。

私はすぐに、近くの動物病院に電話しました。
先生にひととおりの事情を説明すると、
チロをすぐに病院に連れて来るように!
…と言われました。
オカメインコのチョコレートの致死量は?
インコがチョコレートをたべた, 10か月程度、おす、既往歴なし, ダルマインコのケース
インコにおけるダークチョコレート(カカオが多い)の中毒量は体重の2%前後です。ミルクチョコならば、この2-3倍の量になります。
どれくらいの量を食べたか分かりますか? 食べる量を考えて、インコが致死量のチョコレートを食べることはないので命の危険はありません。
中毒症状としては、食べて1-2時間以内に痙攣、嘔吐や下痢、または異常な興奮が起こります。もし、2-3時間でそのような変化が見られない場合は、大丈夫です。
もし、何か異常な様子があれば、家庭では対処ができないので緊急で受診を勧めます。
食べてしまったのは軽く見積もって1.3g、チロルのミルクを食べ、インコの体重は120g程度です。
その量ならば重篤な神経症状はないので大丈夫です。安心してください。
しかし、下痢はするかもしれませんので、様子を見てください。下痢については一過性なので、特に治療の必要はありません。
via:ジャストアンサー
オカメインコがチョコレート中毒!急いで動物病院で処置をしてもらい…
私はチロを連れて、
車で15分ほどの動物病院に向かいました。
先生はチロの体温や心拍数などを測り、
ふらふらしているチロに
催吐剤と活性炭を投与しました。
催吐剤はチロの胃から
チョコレートを吐き出させるためのもの。
活性炭はチロの体内に残った
テオブロミンを吸着するためのもの。
そして処置を終えた先生から、
経過観察のために入院をすすめられたので、
そのままお願いすることにしました。
翌日先生から、チロの状態が
回復したとの電話がありました。
一時期見られたチロの中毒症状
(ふらつき・吐き気・下痢)がなくなり、
元気に呼び鳴きしているとのことで
私はすぐに迎えに行きました。
…と先生から厳重注意を受けました。
インコとヒトでは食性が全く違います。


ヒトにとっては健康的で栄養があるものでも
それが必ずしもインコに安全とは限りません。
…とかたく心に誓った出来事でした。