インコのおもちゃは多種多様です。
インコの本能や習性を満たしてくれるもの、ストレスを発散させてくれるもの、運動・ダイエット・筋トレ的なもの、フォージング(餌探し)など、最近はさまざまなアイテムからうちの子に合ったものを選ぶことができます。
ストレスがたまると病気になりやすかったりメンタルをやられてしまうのはヒトもインコも同じこと。
インコの肉体上の健康だけでなく、メンタルヘルスのためにも 安全で適切なおもちゃ選びは重要です。
インコの遊び道具と遊び方!インコが喜ぶおもちゃを鳥の性格で選ぶ話
インコ・オウムは賢いだけでなく足を上手に使いますから おもちゃ遊びも器用に楽しめる子が多いので、飼い主としては遊び道具の与え甲斐があるというもの。
インコが楽しく遊ぶ姿を見ることも飼い主さんの大きな楽しみや癒しになりますから、おもちゃを積極的に活用することはおすすめです。
インコのおもちゃにはケージの中に取り付けて遊ぶもの、放鳥時に遊ばせるものなどいろいろありますが、どんなおもちゃを選んだらいいのかで迷っていませんか。
そんな時はインコの個性や性格に着目してみましょう。
インコの個性に合ったおもちゃを与えることは鳥自身のストレス解消になります。
しかしインコの好みや性格に合わなければ おもちゃに興味を示さず、一切遊んでくれることもなく、そのままお蔵入りすることもあります。
そこでインコの個性や性格に合ったおもちゃの見極めが大切になってきます。
活発なインコが喜ぶおすすめのおもちゃは?
動き回るのが大好きな活発なインコは、よじのぼったり、下りてみたり、ぶら下がったりして身体を動かせる、アスレチックやジャングルジムタイプのおもちゃがおすすめです。
インコアスレチック

ブランコ・はしご・つり橋
インコの遊び場のパーツのひとつとしてのブランコやはしごなど、アスレチック的なおもちゃも向いています。

カワイ ニームハシゴ S・М
年齢のためか脚が弱くなったウロコインコに、まずは<木製5段ハシゴ>を購入したのですが、細い木のせいか全く信用してくれず何日経っても遠巻きに見るばかり。他の方のレビューを見て、我が家も止まり木にニームパーチを使用しているので、もしかして?と期待してこちらを購入してみたら、なんとすぐに使ってくれました!鳥も、木の色や太さなど好みがあるのだと考えさせられました。
セキセイインコがいます。我が家のインコは別のハシゴでもあまり昇り降りはしないのですがケージの外の遊び場で吊り橋的に使うと止まり木感覚で遊んでくれます。今回も手持ちのスウィングミラーの底に合体させて足場のようにしたら飛び乗りやすいようでよくミラーに行ってはユラユラし首を伸ばしてガジガジ(殆ど削れませんが)して遊んでいます。ニームパーチも使っているので全羽ニームに慣れていて気に入っているようです。
引用元:amazon
カワイ ニームつり橋 S・М
【Мサイズ】もう少し耐久性があったら☆5です。byオカメインコ飼い 補足:縄の部分が1日で齧り着られてしまったので、縄を取り外してタコ糸で編み直したところ木の皮部分を破壊するようになりました。皮なので、はしご全体の機能としては問題なく使えています。ストレス解消にもなっているようです。
【Sサイズ】生後3か月目ぐらいのサザナミインコの遊び場になればと思い購入しました。他のインコと違いあまり飛ぶことがなくケージをよじ登ぼったり、ぶら下がったりしていたので、この吊り橋を上から斜めにつるすようにかけてみました。予想どおりよじ登ってくれて楽しそうです。予想していなかったのが、吊り橋を編んでいるヤシのひもをカジカジです。サザナミインコは噛む力が強くないし、とても丈夫そうにできているので、吊り橋がきれることはまずなさそうです。
引用元:飼鳥用品専門店BIRDMORE楽天市場店
マルカン かじり木はしご

ちょっと固いなとは思うけど、角度変えれるのは嬉しい。もう一つ買っておけばよかったと後悔してる。平にして固定したらコザクラの定位置となった。ウトウトしてるときグラッとよろけるので、これで安心できる。
以前購入した同じ形のはしごをすっかり噛んで原型がなくなってしまったため新しいものを購入しました。もう早速噛みはじめストレスを解消しているようです。
引用元:マルカン / かじり木はしご
cobalt planet 鳥の5連とまり木
465用の物を探してました。オカメ465にちょうど良いサイズ。作りもしっかりしていて購入して良かったです。
引用元:amazon
インコのボール型おもちゃ
ボールのようにころがしてアクティブに遊ぶおもちゃも 活動的な若いインコは喜びます。

音の鳴るおもちゃ
いつも元気で陽気な性格のインコならステンレス製のベルや インコのマラカスのような、音の鳴るおもちゃも好まれます。

好奇心旺盛なインコが喜ぶおすすめのおもちゃは?
好奇心旺盛なインコには、回したり、ひっぱったり、さまざまな仕掛けがあり、頭をつかって遊ぶフォージングトイがおすすめです。
また、かたちを合わせて、はめ込むパズルタイプや、輪投げなどの知育玩具も好まれます。
破壊神!デストロイヤータイプのインコが喜ぶおすすめのおもちゃは?
かじるのが好きなインコは、かじって壊して遊べるかじり木タイプのおもちゃを喜びます。
天然木のほか、ラタン・イグサ・麻ロープ・コルクなどの自然素材がおすすめです。
ただし破壊して遊ぶことによる誤飲の心配があるので、使用されている素材には十分注意して選びましょう。
インコ・オウムはデストロイヤー!かじるの大好き破壊神はこわせるおもちゃが大好き
さびしがり屋のインコが喜ぶおすすめのおもちゃは?
飼い主にべったりで、1羽で遊ぶのが苦手なさびしがりやのインコには、鏡がついているおもちゃが向いています。
ミラーにうつる自分を仲間だと思って楽しく遊びます。
1羽でいると寂しくなってしまう寂しがり屋のインコには、小鳥型のおもちゃも向いています。
ただしこれらは発情をうながす場合がありますので、発情過多になってしまう時は取り外してください。
甘えん坊のインコが喜ぶおすすめのおもちゃは?
甘えん坊タイプのインコには、小鳥型のおもちゃがおすすめです。
小鳥型のおもちゃは、さびしさを紛らわす効果があります。
隠れるのが好きなインコが喜ぶおすすめのおもちゃは?
タオルの下などに隠れるのが好きなかくれんぼタイプのインコは、テントタイプのおもちゃがおすすめです。
テントは中に隠れて遊んだり、寝床としても活躍します。
飼い主と一緒に遊ぶのが好きなインコが喜ぶおすすめのおもちゃは?
飼い主と一緒に遊ぶのが大好きなタイプには、知育玩具やフォージングトイが向いています。
最初は遊び方がわからない知育玩具も、飼い主のヒントや手助けで楽しく遊べるようになります。
クリッカートレーニングで芸を教えてインコと飼い主でいっしょに楽しむ
クリッカートレーニングも、楽しみながらインコとの絆を深めるのに一役買います。

インコがおもちゃで遊ばない・怖がる時の対処法
さみしがり屋、活発、好奇心旺盛など、インコの性格はさまざまです。
なかには慎重な性格・神経質な性格・臆病な性格のインコもおり、そういうタイプのインコは はじめて見るものを警戒しておもちゃを怖がる可能性があります。
インコの性格や嗜好にに合わなかった場合も興味を示さず遊んでくれませんので、その理由を見極めないと対処の使用がありません。
そのほか、小型のインコに大型インコ用のおもちゃを与えたりすると、インコのサイズに合っていないことで 怖がってしまうこともあります。
インコは、かじったり足でつかんだりして物体の感触を確かめるので、プラスチックのような人工素材の感触が苦手で遊ばないケースもあります。
警戒心が強いインコにはケージの外からおもちゃに慣れさせる
慎重・神経質・臆病な性格のインコは、はじめて見るおもちゃを警戒して怖がってしまうので、いきなりケージの中に設置せず、インコから見える位置において、インコが警戒しなくなるまでしばらく待ちましょう。
インコが自分からおもちゃに近づいていって、つついたり足で触るようになったら ケージにいれても大丈夫なサインです。
そのような様子が見られたら、放鳥時にケージに設置してあげましょう。
おもちゃをインコのサイズに合わせる
基本的にはインコの体のサイズに合ったおもちゃを与えます。
ただしインコの好みも色々なので、飼い主が状況をよく観察して、インコが好むサイズを見極める必要があります。
インコの好みの色や模様・遊び方・クセを観察する
インコの中には特定の色を嫌ったり怖がったりする個体もいます。
それを特定するのは飼い主の鑑識眼にかかっています。
うちのオカメインコたちは黒っぽいものやストライプ模様をすごく嫌がる子が多いですね。
黒はカラスを彷彿させるのか?くっきりしたストライプは鳥の目には不自然なのかな?などと思うものの、はっきりしたことはわかりません。個体差もあるかもしれません。
インコが嫌いなものはもちろんですが、好きなもの・興味を持つものも観察して 早めに把握しておきたいものです。
それらを観察するには放鳥時にインコを観察するのがいちばん手っ取り早いです。
たとえば、新聞紙などをかじって遊ぶようならかじり木、タオルの下にもぐったりするようならテント型など…インコの性格に合わせたおもちゃを特定できます。
飼い主が一緒に遊んであげることでおもちゃに興味をもたせることも可能
飼い主が一緒に遊んであげることで、インコが新しいおもちゃに興味をもつことがあります。
放鳥時におもちゃの遊び方を教えて一緒に遊ぶことで インコが「楽しい!」と感じれば、飼い主との信頼関係が深まるでしょう。
一緒に遊ぶ例としては、ボール遊びならレトリーブ(取ってこい)フォージングトイを使った餌探しなどがおすすめです。
輪投げやパズルなどの知育系のおもちゃも取り組み甲斐があり、インコの知能の高さに驚かされることがあります。
太らない程度のおやつを用意しておき、遊びがうまくいったらご褒美をもらうことも、インコの知育やエンリッチメントにつながります。

インコのおもちゃ事故事例と防止対策!特に金属中毒に注意が必要
ストレス解消のためにインコのおもちゃは必要ですが、気をつけて与えないと命にかかわる事故が起こることがあります。
インコの頭や足がヒモやロープに絡まる
紐やロープが輪っか状になっていると、インコの頭や足が輪に挟まってしまうことがあり、インコがパニックになって暴れて、紐やロープに絡まってしまうことがあります。
紐やロープに絡まってしまうことでケガをしたり、窒息してしまう危険性があります。
対策1 輪っかになっている部分があったら取り除く。
対策2 長いロープはほどけて輪っかが出来てしまわないように、結び目をいくつか作っておく。
インコの誤飲事故やケガ
おもちゃについているビーズなどの小さなパーツが、インコが遊んでいる間に取れてしまったりすると、そのパーツをインコが誤って呑み込んでしまうことがあります。
誤飲が原因で、窒息や腸閉塞を起こす危険性がありますし、壊れたおもちゃの破片でケガをすることもあります。
ロープパーチを噛みちぎって誤飲した死亡事例もあります。
対策1 小さなパーツはあらかじめ取り外しておく。
対策2 劣化や壊れかけたおもちゃは、早めに新しいものに買い替える。
対策3 かじるおもちゃを与える時は丈夫な素材でできている物を選ぶ。
プラスチックは口に入っていると思います。他に齧るものを探して、ステンレス製の餌入れに変えた方がよいかもしれません。
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) November 27, 2021
残っているか検査では分からないですが、今まで問題になったのは見たことがありません。
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) November 27, 2021
ベルやチェーンなどの金属パーツや塗料による鉛・亜鉛中毒
インコのおもちゃの金属パーツには鉛などの、インコの体内に入ると中毒症状を起こしてしまう物質が含まれていることがあります。
金属パーツをかじって遊ぶことで、体内に鉛などが入ってしまい、金属中毒を起こす危険性があります。
塗料の中には、インコに有害な鉛・亜鉛が含まれているものがありますので、塗料が塗られているおもちゃをかじって遊ぶことによって、金属中毒を起こす危険性もあります。
こちらは鉛中毒症のオカメインコの排泄物です。濃緑色便の他に尿酸がピンク色になっています。鉛によって溶血が起こり、この時に出た多量の血色素が肝臓で処理され多量のビリベルジンが胆汁内に排泄されるので便が濃緑色になります。そして赤い血色素が腎臓から排泄されると尿酸がピンク色になります。 pic.twitter.com/momSqK1w5a
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) March 16, 2021
金属中毒は早期に動物病院で処置すれば助かることもありますが、突然亡くなってしまうことも多いです。
病院で治療して命が助かったとしても、重篤な後遺症が残る場合もあります。
ウチのミカヅキインコも、
金属中毒で両脚麻痺になりました。
温熱療法などで脚の回復も
視野に入れましたが難しいと診断され
断念しました。やはり腹這い生活なので初めは
褥瘡などもお腹に出来てましたので心配も。。クチバシを上手に使って移動したり出来るようになってからはこんな感じです pic.twitter.com/tUM5dC9ydK
— life915@みなっち🌙ミカヅキ (@life9155) December 21, 2021
100均グッズを鳥のおもちゃに使わないで!
市販されているインコ用のおもちゃは、鉛・亜鉛・銅などの金属中毒に配慮されている事がほとんどですが、ストラップなどの小さな金属製のチャームや、塗装された鈴・塗装された貴金属などの金属製のおもちゃには鉛・亜鉛などの有害金属が含まれている場合があります。
また、100均で売っている鈴やキーホルダー・ストラップ・小物類の金属部分や塗装により インコが金属中毒を起こす確率が非常に高いので、鳥に与えるのはやめましょう。

金属製のおもちゃを与える時は、ステンレス製のものを選ぶと安全です。
おもちゃではないですが、5円玉や500円玉硬貨には亜鉛が含まれていますし、10円玉硬貨には銅が含まれています。
亜鉛も銅も鳥には有害で金属中毒を起こしますから、硬貨で遊ばないようにしてください。
金属製の鈴で舌を切ってしまう事故が多い!
鈴の隙間のふちを舐めたインコの舌が切れる事故がありますので、材質が何であれ、インコのおもちゃに金属製の鈴は避けた方がいいです。
販売店に危険性を指摘された方もいらっしゃいますが、全く聞く耳を持たれなかったそうです。
「ドイツ」「ステンレス」で安全と謳っていますが、これは小鳥用ではなく救助犬や人の子供用とのこと。
動物の安全について厳格なドイツでは小鳥用に販売出来ないものかも知れません。
ご注意ください。
— bong108 (@bongbong108) July 23, 2020
これでも不良品ではありません。
これが仕様で、どれを買ってもこの状態です。
もし現在お使いの場合は、即使用を止めてあげてください。
よろしくお願いします。 pic.twitter.com/EZHw449xxY
— bong108 (@bongbong108) July 24, 2020
もし鈴にするならプラ鈴しかないと思います。金属の鈴は金属中毒も怪我も怖いので、絶対に与えられません。
ちなみにプラ鈴の玉はプラですか?
— bong108 (@bongbong108) July 27, 2020
おもちゃの隙間に挟まる事故を予防するための注意点
チェーンリングのような少し隙間があるおもちゃは、その少しの隙間にくちばしや舌が挟まってしまう可能性があります。
また、足がはまってしまうような構造や、首がはまってしまう構造のおもちゃもあります。
インコが飼い主には考え付かない遊び方をすることもあります
インコは羽毛でおおわれているので分かりにくいですが、飼い主には思いもよらない小さい隙間でもはまってしまうことがありますので、インコが目をつけそうなすきまにも注意を払ってください。
子どもの頃に実家にいたオカメインコとの出会いからすでに40年超。未だ彼らへの愛と興味が尽きず「オカメインコ愛好家」の立ち位置から情報発信するyamaki がこのブログの中の人です。
ここには鳥ブログあるあるな「うちの子自慢」や「かわいいでしょ♪アピール」はありません。鳥の飼育本を丸写ししただけの机上の空論解説や、繁殖した雛の販売目的の宣伝PRもありません。鳥と飼い主のQOL向上(健康に楽しく)が目的のコンパニオンバードブログです。
フィンチとインコでは飼育に異なる点がありますが 小型~中型インコには共通項が多いことから、オカメインコだけに限らず中型までのインコ・オウム飼育に役立つ内容を更新していきます。