セキセイインコの足踏みバタバタは病気のサイン?脚気と誤診された話【レモンの闘病記①】

これはセキセイインコの飼い主さんの寄稿です

私は2020年11月生まれのセキセイインコ(名前・レモン)を飼っています。

評判の良い鳥専門のペットショップを訪れ、色とりどりのセキセイイコの中で綺麗な黄色い羽を持つレモンに惚れ込み、お迎えをしました。

レモンは誰に対しても抵抗なく肩に乗る社交的な明るい性格で、すぐに我が家に溶け込み、何の問題もなく過ごしていたのですが、生後8ヶ月の頃、ある異変が起きました。

これはメガバクテリアと疥癬に辿りつくまで数々の紆余曲折を経た セキセイインコ・レモンの通院と闘病の体験記です。

セキセイインコの足踏みバタバタは病気のサイン?脚気と誤診された話

インコの足踏み

いつもケージに入っている時、レモンは止まり木に大人しくとまっていることが多いのですが、その日はケージから「カタカタ」と頻繁に音がするのです。

不思議に思いレモンを見に行くと、左足を頻繁に上げ下げしてバタつかせていました。

片足だけでステップを踏んでいるように足をバタバタさせ、トントンと足踏みをしているのです。

インコの足踏み

どうしたのかな?

インコの足踏み

レモンをケージから出して足を触ってみました。

しかし痛がることもなく、怪我をしている様子もありません。

レモンを仰向けにして左足の真ん中に指をあてると、しっかりと握り返してきて、力がないというわけでもない。

ケージ内を見ても特にいつもと変わりはなく、レモンも左足をバタつかせる以外は至って元気で、何の変化も見られなかったのです。

セキセイインコに多いメガバクテリアを疑ってみたもののそれらしい症状は見られず…

インコの足踏み

インターネットで「セキセイインコ 足のバタつき」で調べてみましたが、いまいち原因がよく分からず頭を抱えていたところ、ある記事を見つけました。

そこには同じように足をバタつかせるインコの様子が綴られていて、その記事には「メガバクテリア」というワードが記載されていました。

「メガバクテリア」というのは、いわゆるカビの仲間です。

感染源は親鳥からというケースが多く、親鳥が雛鳥にご飯を与える際に吐き戻したものの中に菌が入っていて、それを雛鳥が口にすることで感染します。

その他には、メガバクテリア症に感染している鳥のフンからもうつると言われています。

発症すると無症状の場合もありますが、多くは嘔吐や食欲不振、下痢などを引き起こし、治療をせずに放置していると命を落とす危険性もある怖い病気です。

メガバクテリア症を発症しやすい鳥の1位はセキセイインコであり、そのことを知っていた私は「もしかして…」と一瞬思いましたが、レモンに代表的な症状が何ひとつないことから、この時点では私の中で「メガバクテリア症」を深く疑うことはありませんでした。

ツイッターで見かけたインコの足踏み

インコの足踏み

 

インコの左足のバタバタがおさまらず動物病院の受診を決意

インコの足踏み

レモンが左足を頻繁にバタつかせるようになって数日間は様子を見ていましたが、バタバタはいっこうにおさまる様子がありませんでした。

日中はもちろんのこと、夜中までも「トントン」というステップを踏む音が部屋に響き渡り、心配になりました。

インコの足踏み

レモンはちゃんと眠れているのだろうか?やっぱりこれはおかしい。

そう思った私は、レモンを連れてかかりつけの動物病院を受診することにしました。

そこは鳥専門ではありませんでしたが、犬猫の他にも鳥を含む小動物やエキゾチックアニマルなど、幅広く受け入れている動物病院です。

過去に私はハリネズミやハムスターを診ていただいた経験があり、その時の先生の対応も素晴らしかったため、レモンの受診にも迷わずかかりつけの動物病院を選びました。




セキセイインコの左足の足踏みが両足に!「脚気」の診断が下されたけれど…

インコの足踏み

病院に連れて行くとレモンが緊張して固まってしまうかもしれないので、事前に足のバタつきをスマートフォンで動画撮影しておき、それを獣医師に最初に見てもらった上で診察を受けました。

「軽い打撲かな?」最初の診察は何も検査しないで終了

インコの足踏み

触診の結果、獣医師の見解は「軽い打撲かな?」とのこと。

元気だし 足の力もあるから、投薬するほどのことではないでしょう。このまま様子を見ましょう。

そう言われ、特に検査などもなくあっさりと診察は終わり、その日はそのまま帰宅しました。

インコの足踏み

止まり木から下に降りた時に打撲したのだろうか…。それともレモンを持った時に足に負担がかかってしまったのだろうか…。シードが中心の食生活だから、骨が弱いのかな…。

原因を色々と考えながら、とにかく今は安静にさせることが一番と思い、放鳥は避けて 獣医師の言う通りしばらく様子を見ることにしたのです。

左足だけだった足踏みが両足に及んだら「脚気」の診断が下されて

インコの足踏み

相変わらず左足のバタつきがなかなか治らないレモンをケージの中でなるべく安静に過ごさせたものの、一向に回復の兆しが見られない状態が続いていました。

そして診察から3日後、左足のみだった足のバタつきが両足になり、レモンは休むことなく足踏みをするようになりました。

両足をじっくり観察しても、相変わらず外傷などは見当たりません。

ほんの少しいつもより元気がないようにも見えたので、再度動物病院を受診することにしました。

これは脚気になっているかもしれませんね。
脚気ですか…
シードを食べている鳥は栄養が偏りますから、出来ればペレットに切り替えた方が良いですよ。
なかなかペレットを食べてくれなくて…
そうですよね。難しいですよね。

こういった会話をした後に、脚気の治療としてビタミン剤と痛み止めの薬を2週間処方してもらい帰路につきました。

ペレット切り替えができない!シード食が仇になって脚気になったのか!?

インコの足踏み

お迎えからこれといった問題もなく レモンはすくすく成長していましたが、私には1つだけ気がかりなことがありました。

それは、ペレットを食べないこと。

購入先のペットショップでレモンはシードを主食としていたため、色々な種類のペレットを与えても、ほとんど食べてくれませんでした。

セキセイインコの主食には、シードとペレットの2種類があります。

シードとは植物の種子のことで、ヒエやアワなどを混合したものであり、穀物性の鳥であるセキセイインコの主食です。

シードだけでは栄養が偏るため、副菜として野菜やボレー粉、ビタミン剤などで不足分を補う必要がある一方で、ペレットはそれだけで必要な栄養を摂取できるインコの総合栄養食です。

インコの栄養管理がしやすく飼い主にとってもインコにとっての良いこと尽くめのペレットですが、シードに比べて食いつきが悪い傾向があり、なかなか食べてくれないインコも多いです。

レモンもご多分に漏れず、ペレットを頑なに食べようとしないので、私はペレット切り替えを半ば諦めていました。

 

インコの足踏み

「脚気」とは、ビタミンB1が欠乏することによって起こる病気です。

ビタミンB1はシードには含まれていないのですが、鳥体内で合成できるため 通常は不足することはないとされていますが、幼鳥期にこれが不足すると欠乏症が起こって脚気を発症することがあります。

鳥が脚気になると足の握力が低下し、麻痺が広がると脚をしっかりと動かせなくなります。

さらに進行すると痙攣を起こすなどして、最悪死に至る危険性がある病気です。

人でさえ江戸時代から明治時代にかけて脚気が流行し、亡くなる人が続出して「国民病」と呼ばれたほどの病です。

粟玉だけで育った雛の末路は脚気!ビタミン・ミネラル欠乏症で命を落とすことも

インコの足踏み

シード中心の食生活だから、レモンは脚気になってしまったんだ…

きっとよくなると信じて2週間の脚気治療を開始

インコの足踏み

以前からレモンがペレットを食べないことに悩んでいた私は、この「脚気」という診断に納得し、疑いもしませんでした。

そしてその日から2週間の脚気治療がスタートしました。

ビタミン剤と痛み止めは直接口に入れる液体タイプで、苦労するかと思いきや レモンは意外とすんなり飲んでくれました。

心持ち元気がないように見えたレモンでしたが、翌日にはすぐにいつもの元気さを取り戻しました。

インコの足踏み

この調子ならきっと足踏みも治るはず。しっかりビタミン剤も飲んでいるから、きっとすぐによくなる。

そう信じて2週間投薬を続けました。

脚気は誤診!?投薬治療が終わってもセキセイインコの足踏みはおさまらず…

インコの足踏み

しかし、2週間の投薬が終わっても レモンの両脚のバタつきが治ることはありませんでした。

「レモンは脚気ではなかった」と確信した私の中では この頃から「メガバクテリア症」だけでなく「疥癬症」をも疑うようになりました。

「疥癬症」はトリヒゼンダニという寄生虫が原因で起こる病気で、このダニがインコに寄生すると 脚や嘴などがカサカサした状態になり痒みを伴います。

放置しておくと命の危険もある病気ですが、疥癬は見た目に分かりやすい症状が出るため 飼い主が気付きやすいのが特徴です。

レモンの足や嘴に疥癬症独特のカサつきはありませんでしたが

インコの足踏み

レモンは痒いから脚をバタつかせているのではないだろうか?

…と思い始めた私は、真っ先に疥癬症が頭に浮かんだのです。

メガバクテリア症がセキセイインコのセカンドオピニオンで判明した話【レモンの闘病記②】

子どもの頃に実家にいたオカメインコとの出会いからすでに40年超。未だ彼らへの愛と興味が尽きず「オカメインコ愛好家」の立ち位置から情報発信するyamaki がこのブログの中の人です。
 
ここには鳥ブログあるあるな「うちの子自慢」や「かわいいでしょ♪アピール」はありません。鳥の飼育本を丸写ししただけの机上の空論解説や、繁殖した雛の販売目的の宣伝PRもありません。鳥と飼い主のQOL向上(健康に楽しく)が目的のコンパニオンバードブログです。
 
フィンチとインコでは飼育に異なる点がありますが 小型~中型インコには共通項が多いことから、オカメインコだけに限らず中型までのインコ・オウム飼育に役立つ内容を更新していきます。