hspのエンパス!共感性ありすぎて境界線の引き方に悩む人の対処法
20代女性 他人と自分との境界が薄く、人の気持ちと自分の気持ちを区別することができません。仕事で他人とたくさんかかわる機会があると情報量が多くて処理に困ってしまいます。人の気持ちを察しすぎて自分が傷つくことが多く、日々生きづらさを感じます。生産性を上げるための仕事量以外の部分で労力を使ってしまうため疲れます。
20代女性 角田光代さんの小説「森に眠る魚」を読んだ時、登場人物に感情移入しすぎて困ったことがあります。小説の内容は、過去に実際に起きたママ友トラブルにまつわる〇人事件をもとにしたものです。読書後に動悸に襲われ、この本は私のトラウマになりました。自分と他人の感情がリンクしすぎてしまうことがいちばん辛いです。
30代女性 気分変調症で入院していた時、20代女性と知り合いました。彼女から「シングルマザーで抱える事情があまりに重く苦しい」事情を聞いてから不眠になってしまいました。退院が近かったので主治医に事情を話し、退院日を早めて、彼女から逃げるように退院したのです。こういうことはhsp気質の人にはよくあることらしく、あの時私に起こったのも共感能力が過剰に発動して自分と他人の境界が曖昧になって起こったことが原因です。他人との距離の取り方を気を付けるようにしてるのですが、なかなか難しくて現在も困ることがあります。
hsp繊細さんのエンパス的共感性がありすぎることへの対処法
30代男性 まず、自分がhsp(繊細さん)なのを自覚するだけで意識がだいぶ変わってきます。苦しい状況になっても「これは自分がhspだからだ」と思うことで気持ちがラクになります。さらに他人に共感しそうな場面(たとえば後輩が上司に激しく叱責されている、同僚がどう見ても理不尽なクレーマーに当たっている等)は、可能であれば早急に物理的な距離を取るようにしています。自分はこういう場面が苦手なんだ、と自覚を持つことで予防するよう心掛けています。
20代女性 ネガティブな感情に乗っ取られないように、薄情でも「自分の人生とは関係ない、別世界の出来事だ」と自分に言い聞かせます。心に余裕がある時は、他人の辛さを目の当たりにしても「それがこの人の人生の全てではない」と捉え方を変えて自分の心を守るようにしています。基本的に他人に対して感情を持ちすぎないように ひとりで堂々と行動することを強く意識します。それでも色々考えてしんどくなったら、一旦寝て感情をリセットしています。
30代女性 私の対処法は「他人から距離を置く」です。私は人の悩みを聞いたりしたらすぐ感情移入してしまい、必要以上に考えすぎて泥沼にはまります。そこで長年の経験から人と距離を取ることで、自分の繊細すぎる性格をフォローする術を身につけました。距離をとることで感情を汲み取りすぎず、深入りしないことで他人の悩みで悩むことがかなり減りました。
20代女性 一人の時間を作ります。他の情報や人に意見を求めると、より混乱して情報量が多く対処しきれないので、1人になる時間を意図的に作るようにしています。最初に深く考え抜くか、あえて考えないかを決めておいて、意識的にデトックスする時間を作っています。
20代女性 私はできる限り相手や周りのことを考える時間を少なくするように心がけています。自分が夢中になれることを片っ端からやって、何かを考える隙をなくします。そうしているうちに少しずつ気持ちが楽になっていきます。
20代女性 相手の状況を自分のことのように感じてしんどくなった時は、今の自分に責任のあることなのか?そもそも自分にしてあげられることは本当にあるのか?と自問します。その辺りの考え方の整理を家族に手伝ってもらうと、意外と早く整理できます。「あなたのせいじゃない。大丈夫だよ」と一言言ってもらえるだけで気持ちが軽くなります。
30代女性 自分がhspで共感力が高すぎると自覚してからは、たとえ仲のよい友人であっても会う時間を区切ったり 会う場所を工夫して、疲労が溜めすぎないようにしています。自分の特徴を相手に伝えておくと悪気があっての行動ではないと受け入れてもらえます。
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彼女・彼氏・妻・旦那にhspを理解してもらうには?
hsp気質には、非hspにとっては理解できない、想像しにくいことが多くあります。特に恋愛関係や夫婦関係では、自分がほしいもの・望むものが相手に伝わらない限り、相手から望むものがもらえません。では、パートナーにhspを理解してもらうにはどうすればいいのでしょうか。
答えは、簡単にいえば「彼女・彼氏、妻・旦那に対していつも素直でオープンであること」ですが、具体的にどのようなことをするのか見ていきましょう。
まずは、自分自身がどういった刺激が苦手で、何が必要なのかを知ることが、パートナーにhspを理解してもらうためのファーストステップになります。このステップの中で、「こんな自分は弱い」とか「相手に迷惑をかける」というようにご自分を卑下したり、自虐するのではなく、ありのままの自分を受け入れていくのがポイントです。前述したように、弱みは視点を変えてみれば、強みにもなります。そして、自分のことを愛している人は、他人を愛することができます。まずは、自分を理解して受け入れることから始めていきましょう。
これができたら、彼女・彼氏、妻・旦那にご自身の気質について理解してもらえるように説明をしてみましょう。「自分がほしいもの・望むもの」を相手に伝えることは、「自分のわがままを言うようで言いにくい、自己中心的なことを言うようで申し訳ないから相手にはどうにかして隠したい」と思う方が多いですが、このような完璧主義はいずれ破綻しやすくなります。ご自身の気質を尊重しながら、自分のできること、できないことをはっきりさせることが、恋愛や夫婦関係を良好にして、長続きさせるためのコツです。相手にとっても、hspの「できること、できないこと」がわかると、自信をもって接しやすくなり、気質を尊重した付き合いを考えていくことができます。
引用元:うららか相談室
hsp気質を相談できる鑑定師・カウンセラー3選
hsp気質は生まれつきのもの。病気ではありませんので、病院での治療はありません。
そのため「治療」ではなく、hspが引き起こす症状を改善して、自分の気質との付き合い方に折り合いをつけていくことが対処法です。
ただし、まれに精神疾患の初期症状としてhsp的症状が現れていることもあります。
まずはメンタルクリニックを受診して不安障害や睡眠障害が見られる場合は薬物療法をする場合がありますが、それ以外は精神療法(カウンセリング)で行います。
心理カウンセリングでは困っていることを伝え、どうすればもっと生きやすくなるのかを一緒に考えていきます。
hspの特性を理解して、音や光などの刺激をうまく和らげるよう、耳栓やサングラスなどの小道具を活用しながら刺激を緩和する工夫をしていきます。
hspは神経が過敏なことから疲れやすいので「疲れたら休む」ではなく「疲れる前に休む」を心がけるようにすることも大切です。
カウンセリングではカウンセラーとの対話を通して、他人と上手に距離を取る方法や、他人の感情を自分に結びつけやすい思考のくせを見直していきます。
時間がかかりますが「急がば回れ」…心の問題を改善していくのはたやすいことではありませんから、一歩ずつ着実に進んでいくこと、続けていくことが重要です。