30代男性の体験談
これは、私が高齢者向けリハビリデイサービスに契約社員として入社してすぐのできごとです。
そこの施設はアルバイトやパートのおばさんが9割を占め、若い人や男性スタッフは私以外に数人しかいませんでした。その中で私は介護福祉士の国家資格を持っていたため、数ヶ月後にその施設の責任者を任されることになりました。
まだ入社して間もないのに責任者の引き継ぎが始まってその雑務をこなす日々が続き、いよいよ独り立ちの日がきたその日から、一人のベテランのお局様(A子さん)からの攻撃が始まりました。
お局様からの嫌がらせ
デイサービスの仕事の中に利用者さんの送迎業務があります。
それまではずっと当たり前の様にその業務を行っていたA子さんですが、私が責任者に就いたその日から
…と言った感じで職務を拒否するようになりました。
最初は本当に免許証を忘れてきたのかと思いましたが、これは絶対に嘘だな…とすぐわかりました。
A子さんはマイカー通勤でしたし、昼休みにいつもコンビニへ買い物へいくルーティンがあるのですが、昼休みに車で出かけていくのです。それも何度も何度も。
その場で嘘を追求しても、しらを切られるのはわかりきっています。そういうことを平然とやってのける人間が自分の嘘とか非を認めるわけがありません。仕方なく私が送迎業務を行っていました。
そして翌日もそのまた次の日も、A子さんは「免許証忘れちゃった~(笑)」を繰り返します。
送迎だけでなく、やりたくない業務は何かしら嘘をついて拒否してくるようにもなりました。
他のスタッフもそれを見て見ぬふりをしていて、私に向かって
…とは言いますが、特に私に助け舟を出すこともなく 手伝うでもなく、皆 自分の仕事だけこなして平然と過ごしています。
A子さんはベテランでありお局様でもあったので
…と思っていたのかもしれません。
…と思っていたのでしょう。
A子さんはますます天狗になって意気揚々としていて、女王様気分で場を仕切っていました。
お局様への反撃を開始!
このお局様は相当私のことを馬鹿にしてなめ切っていたのでしょう。
私が何も言わなかったのは「言えなかった」のではなく
…と決めて、耐えるつもりでいただけです。
そしてそれから数か月後、十分に業務をこなせるようになった私は A子さんへの反撃を開始しました。
仮にも私はこの施設の責任者。私の一任によりスタッフへ仕事を振ったり完全に任せたりする裁量があります。
それまでは「何を頼んでも断られる」と分かっていながらも A子さんに頻繁に話しかけて 一応コミュニケーションを取っていました。
しかし反撃を決めたその日から 手始めにそれを完全にやめました。つまりA子さんには仕事を1つも頼まないようにしたのです。するとたまに休憩室から
…とA子さんの高笑いが頻回に聞こえてくるようになりました。
嫌がらせをひたすら無視して仕事を省いていった
私はそれもずっと無視して、A子さんには仕事は頼みませんでした。普通の業務の割り振りさえもA子さんの分はどんどん省いていきました。
つまりA子さん以外の人たちで一通りの業務が回るように手配することで、他のスタッフを育てていった…「いずれA子さんがいなくなっても大丈夫なように」との考えからです。
このやり方をしばらく続けていたところ、さすがに暇にしびれを切らしたA子さんが私に
…とニヤニヤしながら声をかけてきましたから、これに対して私からA子さんに冷たくひと言、こう言い放ちました。
そう言われたA子さんは、その日は怒りながら帰って行きましたが、次の日には何事もなかったかのように出勤してきました。
しかし私はいつも通り、A子さんの業務枠は空っぽにして組んでいます。
するとA子さんは再び 暇すぎることにしびれを切らして
その後もこのようなやりとりがしばらく続いた後、A子さんは自主退職していきました。
職場に居場所がなくなって いたたまれなくなったのでしょう。
A子さんに辞められても、ひと通りの仕事をすべてこなせるスタッフが十分な人数いましたから、こちらは全く困りません。
それに上司に対しても平然と逆ハラスメントするA子さんのようなお局様がいては 職場がいじめの温床になる可能性もあります。
いじめの矛先が他のスタッフに向けられたら大変なことになります。そんな人はこちらから願い下げです。
これを「ハラスメント」と言われればそれまでですが、それまでの私に対するA子さんの仕打ちに相応の仕返しだったと 私は思っています。
調子に乗り過ぎて上司をなめて見下していたお局様の当然の末路です。
逆ハラスメント(ハラスメントハラスメント:通称ハラハラ)の予防法
逆パワハラを予防するためには、上司のマネジメント力が重要なポイントになります。上司の立場にある人は、仕事のスキルや経験が豊富なことが多いですが、部下をマネジメントする能力は、また別のものになりますよね。場合によっては、部下の方が仕事のスキルや経験を持っていることもありますが、それでも上司にマネジメント力があれば、部下の能力をまとめて最大限のパフォーマンスを発揮させることができるので、部下からも支持されやすくなります。逆パワハラを予防するには、リーダー層のマネジメントスキルを向上できるよう、研修や指導を行うことが大切です。
部下に対しても、逆パワハラが不利益を生むという理解を研修などで学んでもらうことも効果的です。部下の中には、逆パワハラをしている、という意識がないまま、逆パワハラをしている人もいます。まずは、逆パワハラというものが起こり得るということを知ってもらいましょう。また、研修を行うことで、会社としても逆パワハラを予防しようとしているという姿勢が部下に伝わります。
引用元:うららか相談室