グリコ・森永事件【警察庁広域重要指定114号事件】

グリコ・森永事件 キツネ目の男

グリコ・森永事件 概要

1984年3月18日「グリ森事件」は江崎グリコの社長誘拐から始まった。

「かい人21面相」を名乗る犯行グループは江崎グリコの社長を誘拐し、十億円と金塊100kgの身代金を要求した。

社長は3日後に何とか自力で脱出し、保護されたものの、その後、グリコへの放火や脅迫などは続いた。

犯人グループは「かい人21面相」を名乗り、グリコ本社や警察、新聞社などに「グリコの製品に青酸を入れる」という脅迫状を送りつけ、大金を要求した。

そのため全国のスーパー店頭からグリコの製品が撤去される事態となった。
 
 

さらにその矛先はグリコ以外の企業にも飛び火し、丸大食品、森永製菓、ハウス食品、不二家などの有名企業も狙われた。

中でも「かい人21面相」との全面対決を宣言した森永製菓に対して犯行グループは 脅しだけではなく、実際に青酸ソーダ入りの菓子を店頭にばら撒くなどの実力行使にでた。

このとき各方面で森永製品が撤去されたため、森永は対前年比で9割減という大きなダメージを受けている。

警察は当時、犯人は少なくとも7人のグループだろうと考えていたという。

江崎グリコ社長を誘拐した3人組+現金取引現場のキツネ目の男+ブレーン的な役割の男(脅迫状や挑戦状の作成)+脅迫電話の音声テープの声の主2人(女性と男児)

ところがこの見立てでは犯人グループを特定できなかった。
 

犯人グループには子供が3人いた!?

警察が公開した音声テープは3本あった。

1本目の音声テープの女性は30~40代女性のものだと思われていたが、2011年頃に科学警察研究所OB・鈴木松美氏が当時の最新鑑定で分析したところによると、女性は十代半ばの少女だという結果が出た。

残る2本のテープは男児の声で、2本は同一人物だと思われていたのが、鈴木氏の解析によるとそれぞれ別人だという。

ということは、犯行グループあるいはその周囲の関係者に少なくとも三人の子供が含まれていたことになる。

事件に複数の子供たちが関与していたのが事実であれば、その子供たちは現在30~40代になっているはず。

中には事件当時の記憶がある子もいるかもしれないが、グリ森事件の核心に触れる信憑性の高い噂がないのは ある意味不思議な気がする。
 
 
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キツネ目の男のモンタージュが存在したが、公開はされなかった

グリコ・森永事件 キツネ目の男via:http://ironna.jp/

グリコ森永事件というと、似顔絵が出たことで有名になった「キツネ目の男」の存在が大きい。

一度目は、丸大と犯人グループの取引現場となった国鉄車内で キツネ目の男が目撃されている。

二度目は、ハウスとの取引現場となった名神高速道路上のサービスエリアで目撃されている。

二度目撃されたキツネ目の男を特殊班は「F」(キツネ=foxのfから)と呼んだ。

そのキツネ目の男についての興味深い記事が週刊新潮に掲載された。

私たちが目にしていて記憶に残っているのは似顔絵だけだが、キツネ目の男のモンタージュ写真も作成されていたという。

しかしモンタージュのほうは一般に公開されなかった。

犯人グループの1人とされ、事件の“顔”とされる「キツネ目の男」は、84年6月の「丸大食品脅迫事件」の現金受け渡し現場に姿を現した。

職質するか、待って現行犯逮捕に踏み切るか。

リーダー役の捜査員は、“追尾すればアジトを突き止められるかもしれない”との判断から、現場の捜査員の職質を却下したという。

結果、男を見失い、大阪府警捜査一課特殊班は非難を浴びることとなった。

似顔絵の作成に関わった捜査員
Fを見た7人の中に、絵心がある者がいたので、まず、その捜査員が1人で記憶を頼りに絵にしました。
 
それを各人が見て、自分の印象を言い、手直しするわけです。
 
みんなでまとまって作らなかったのは、他の捜査員の意見や主張に左右されるのを防ぐため。
 
似ているかどうかという点については、これはもう太鼓判を押してもいい。
 
点数を付ければ90点以上になると自負しています。
特殊班捜査幹部
モンタージュを作成したのは、似顔絵を作ってから、しばらく経った頃です。
 
よりリアルにFの顔を再現できないかという捜査本部の要望に応える形で試作されました。
 
7人の捜査員それぞれが自分の印象をもとに個別に作成。つまり、7枚のモンタージュ写真が作られたわけです。
 
本部としては、ある程度似たような顔になるのではと期待したようですが、結果はばらばら、まったくの別人だった。
 
Fが7人になってしまったのです。

(モンタージュが別人のようになってしまった)その理由は正直、よくわからない。
 
ただ、例えば、目の部分はみんな同じでも、鼻や口、あるいは輪郭が少し違っただけでモンタージュだと別人になってしまう。
 
写真というのは曖昧さを許さないから、完成度の高いモンタージュを作ることはとても難しいんです。
 
実は、手配画像については、顔の特徴を捉えた似顔絵の方がいいのです。
 
曖昧さが残っている分、些細な表情の変化にも捜査員は対応できるし、公開時に寄せられる情報も多くなります。
 
7枚のモンタージュ写真については、公開するわけにもいかず、捜査資料として残してもいません。

 

F担当の一人
あとになって考えれば考えるほど、訳がわからない。
 
(キツネ目の男は)大胆というより、自ら、私は不審者ですと公言しているかのような行動だった。
 
もしかしたら単なるレポ(=おとり)だったのかもしれない。

仮に「キツネ目の男」がおとり役だとしたら、犯人グループの意図はどこにあったのか。

府警幹部
やはり一番の目的は、警察の動きを確認するためでしょう。
 
もしかしたら男は職質されるのを待っていたのかもしれません。
 
だからこそ、わざと目立つような不審行動をとったとも考えられます。
 
そして、そんな状況を確認できる離れた場所に本当の犯人一味がおり、その人物は目立たず、用心深い。
 
例えば、女ということもあり得ます
キツネ目の男を2度見た捜査員
おとり役かどうかはともかく、現場の状況を探りに来たのは間違いない。
 
現金1億円を積んだ輸送車を警護するため、名神高速・大津サービスエリアに入った直後のことでした。
 
レストラン横の公衆電話の前で、受話器を手に輸送車をじっと見ている男がいたんです。
 
確認のため近付くと、男が不意に振り向いた。すぐにピーンときました。
 
色の薄いサングラスをかけていましたが、間違いなく高槻駅で見た、あの目やったんです。

捜査員は本部に職質の許可を求めたが、当初の任務遂行を優先するよう指示される。

代わりの私服刑事が男を追ったが、またもや見失ってしまう。

その報を聞いた捜査員は悔しさの余り天を仰いだという。

府警幹部
実は、上層部はそれまでFが本当に犯人グループと関わりのある人物なのか、半信半疑だったんです。
 
現金奪取の現場に再び現れたことで、ようやくクロとの心証を持ったようです。
 
今度現れたときは問答無用で職質しろとなったでしょう。
 
しかし、その機会はついに訪れなかった

キツネ目の男の似顔絵を公開した1ヶ月目には、2000件もの「似た男がいる」情報が寄せられたが、それ以降は激減していった。

これまでにキツネ目の男について寄せられた情報は5000件あまりあり、その中の480件が面確認やアリバイ確認の対称になったが、再捜査に至る者はいなかった。

ちなみに、キツネ目の男ではないが、尼崎連続変死事件の主犯・角田美代子の実弟である月岡靖憲は、グリ森事件で何度も事情聴取を受けている。
 
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グリコ・森永事件 キツネ目の男