【福井池田中 中2自殺】調査委員会報告書「学校対応に問題あり」

福井池田中学の中2自殺

福井県池田町立池田中で2017年3月、2年の男子生徒(当時14歳)が担任と副担任の厳しい指導で自殺した問題で、調査委員会が報告書をまとめている。

その中では 教員の度を越した指導について「教師の基本的姿勢に問題がある」と指摘し、叱責を目撃しながら対応を欠いた校長らを「職責を果たしていない」と断じている。

さらに調査委員会は「生徒は孤立感、絶望感を深め、自死に至った」として、学校全体に問題があると結論付けている。

報告書によると、自殺した生徒は真面目ではあったが、柔軟な対応や感情のコントロールが苦手で、課題を適切にこなせないこともあったという。

担任は生徒のそうした状況を判断できたはずだが、調査委員会は「自己の指導方法を過信し、状況や気持ちを理解しないまま叱責を続け、追い詰めることになった」としている。

【福井池田中 中2自殺】これまでの流れと報告書で指摘された問題点

福井池田中 中2自殺

via:産経ニュース

 
 

階が違っても聞こえるほどの叱責

担任は、2016年10月に、この生徒が運営に携わっていたマラソン大会の準備の遅れを理由に校門前で激怒していた。

またこれとは別に 職員室や同級生らがいる前でも叱責していた。

目撃した生徒
身震いするくらい怒っていた。
階が違っても聞こえた。
  


 


  

副担任は初めての中学校勤務だという。

生徒や保護者らへのアンケートでは、妥協しない側面が指摘され、「追い詰めるようなネチネチした感じがあった」

生徒は副担任から宿題や課題で何度も注意を受け、2016年5月には「言い訳するなと言って、話を聞いてくれない」と話していた。

11月には、課題未提出の理由を生徒会活動などとする生徒に、副担任は「宿題ができないならやらなくてよい」と指導。

生徒は「やらせてください」と懇願し 土下座しようとした後、トイレにこもったこともあったという。

調査委員会
真面目な生徒がこのような態度を取るのは明らかに深刻とみるべきで、生徒の理解という教師の基本的姿勢に問題があり、真摯な反省を要する。
 
 
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過呼吸訴えても指導協議の形跡なし

報告書では担任と副担任の連携不足も露見している。

自殺前日の2017年3月13日にも課題未提出を副担任がとがめた時、この生徒は過呼吸を訴えたが、

調査委員会
いずれも報告を受けた担任は副担任と指導を協議した形跡がない。

担任は この生徒が副担任によい感情を持っていないことを副担任にはっきりと伝えておらず、副担任と2人きりにしない家族との約束も守らなかった。

調査委員会は「担任が積極的に行動する必要性は高かった」としている。

担任は家庭訪問などの事実を教頭や校長に報告しただけ。

土下座や過呼吸といった深刻な内容は報告しておらず、2学期以降は担任も大声で叱責するようになった。

調査委員会
その結果、生徒は逃げ場のない状況に置かれた。

ほとんどの教員が問題意識持たず

調査委員会報告書は、校長や教頭の責任にも踏み込んでいて、彼らは担任から十分な説明を受けていなかったが、生徒と副担任の関係に問題があることは把握し、校長は自殺直前に生徒が朝のあいさつ運動に出てきていない事実にも気がついていた。

さらに校長も教頭も「担任が大声で叱る場面を見ていた」

教頭は副担任の指導の融通のなさも認識していて

調査委員会
改善を図り 改善できない場合には、担任や副担任を外す措置もあり得た。
校長、教頭は職責を果たしたとはいえない。

2人による叱責は職員室でも行われており、他の教員も認識し、一部の同僚は担任に指導方法の改善を求めていたが、ほとんどの教員は問題意識を持たなかったという。

調査委員会
学校組織の一員として問題解消に努力するのは当然。
対策が講じられていれば事故防止は可能だった。
自死という重大な結果を招いたことについては、学校の対応に問題があったといわざるを得ない。

池田中では生徒の悩み事を聞く「教育相談担当」も担任や副担任が兼ねていて、問題が学校内外に伝わりづらい環境だったことも判明している。

自殺前日に副担任から宿題を提出できない理由を問われた生徒は「やったんや」と泣きじゃくり、過呼吸を訴えていた。

副担任は家族に報告することを担任に提案するも、担任は家族や校長、教頭に伝えなかったのだ。

池田中には週一回、県教委からスクールカウンセラーが派遣されていて、この男子生徒にも面談をしていたのだが、異変には気づかなかったという。

報告書で「指導死」認める

これらを読んでいると、男子生徒の自殺は教員によるいじめが引き金になっていると感じざるを得ない。

生徒のいじめなどは少しずつ法整備も整ってきている感はあるが、これが教員となるといじめではなく「指導死」と呼ばれ、指導と自殺の因果関係を認められる例がかなり少なく、あまり問題視されてこなかったような気がする。

しかし今回の調査委員会報告書は「学校対応に問題があった」と断言しているので、今後の対応はかなり違ってくるかもしれない。

そもそも「指導死」が広く知られ、大きく取り上げられるようになったのは 平成24年に大阪市立桜宮高でバスケットボール部顧問の教諭から体罰を受けた男子生徒(当時17歳)が自殺した問題からである。

「指導死」親の会によると、平成元~28年に確認できた指導死計70件のうち調査委が設置されたのはわずか13件。

「指導死」に明確な規定がないことが影響しているのだろう。

また、亡くなった生徒よりも先生の言い分が通ることが多いから 指導と自殺の因果関係がなかなか認定されないのだと思う。

教育評論家の武田さち子氏は「一般的に指導は密室で行われているため、学校側の問題が認められるケースはほとんどなく画期的だ」と、この報告書を高く評価している。

 
 
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10/20 校長が退職願提出

福井県池田町教育委員会は10月20日、池田中学校の堀口修一校長から19日付で退職願が提出された、と発表しました。

理由は「一身上の都合」としているということです。

校長には処分が検討されており、町教委は受理せず、自宅待機を命じています。

後任は決まっておらず、当面は教頭を中心に学校運営にあたるそうです。
 
 

10/21 中2生徒自殺後、女子生徒も不登校に。母親「副担任が叱責」

2年生の男子生徒(当時14歳)の自殺後、別の生徒が不登校になっていたことを、池田中学校が同町教育委員会に報告していなかったことがわかりました。

この生徒は男子生徒を厳しく叱責しっせきしていた副担任から指導を受けており、生徒の母親は同校に「副担任が繰り返し叱ったためだ」と抗議していました。

副担任は叱責を否定しているということですが、町教委は詳しい調査に乗り出す方針です。

池田中学校は1学年1クラスで、副担任は男子生徒が自殺した今年3月は2年生を受け持ち、新年度からは1年生の副担任になっています。

不登校になったのは1年生の女子生徒

5月頃から断続的に学校を休むようになり、不登校は長いときで連続3日間に及び、女子生徒の母親は7月に「宿題を忘れた娘への指導が厳しすぎる。何度も大声で怒られたり、別室に呼び出されたりしており、学校に行くのを嫌がっている」と同校に抗議していました。

学校側が副担任に確認したところ、叱責を否定し、クラスメートからも聞き取りを行ったが、はっきりしませんでした。

母親によると、女子生徒は「副担任は私にだけ怒り方が違う」と話していたということです。

当の副担任は報告書公表後の10月17日以降、体調不良を理由に欠勤しているという・・・。

10/21 校長含め教員12人の処分を検討

教育長は、10月19日に堀口修一校長から退職願を受け取った際、校長が「全ての責任は自分にある」と話したと説明しました。

そして、男子生徒の自殺当時、在籍していた校長を含めた常勤の教員12人の処分を検討しているとしています。

 
 
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豊橋市立岩西小学校