布川事件!冤罪・無罪を訴えた44年の戦い

布川事件 桜井昌司 冤罪

布川事件とは?

1967年8月30日の朝、茨城県利根町布川で一人暮らしの老人が殺害されているのが見つかった。

被害者は玉村象天(たまむらしょうてん)さん、当時62歳。

玉村さんの死亡推定時間は8月28日の19時から23時頃。

両足をタオルとワイシャツで縛られ、首にはパンツが巻きつけられ、口にもパンツが押し込まれて下り、死因は絞殺による窒息死だった。

室内を物色した形跡があったものの何がとられたのはははっきりしなかったが、玉村さんが普段使っていた白い財布が見つからなかったことから、これが持ち去られたのだろうと判断された。

前の晩20時頃に その付近で不審な2人組が目撃されていることから、近隣に住む桜井昌司(当時20歳)さんと杉山卓男さん(当時21歳)が逮捕された。

この時 桜井さんをズボンの窃盗容疑で、杉山さんを暴力行為の容疑という別件で逮捕されている。

2人は連日警察で長時間の取り調べを受けたため、心神耗弱状態で殺人を自白してしまったのだが、公判では自白は強要されたものとして犯行を全面否認。

ところが1970年に行われた第一審では無期懲役の判決が下ってしまう。

そして1973年の第二審では控訴を却下された。

さらに1978年の最高裁では上告を棄却され、2人の無期懲役が確定し、千葉刑務所に29年間も収監されてしまう。

1996年11月、仮釈放された二人は再審請求を開始し、とうとう2009年に再審開始が決定する。

そして2011年・・・逮捕から44年目にして、ついに無罪を勝ち取ったのである。

この事件は二人の自白と目撃証言のみが有罪の決め手であり、犯行を実証できる物証が少なかったことから当初から冤罪の可能性が指摘されていた。

後にこれらの証拠の信憑性が低いと判断されたことから無罪を勝ち取ることができた数少ないケースのひとつである。

1967年に起こった布川事件は罪なき市民が殺人犯にでっち上げられた、他人事では済まされない事件だったのである。

補償金1億3000万円は過去最高額!

2011年8月29日、2人は水戸地方裁判所土浦支部に、刑事補償法に基づき補償を請求した。

金額は各1億3千万円(12500円×365日×29年)+裁判費用の約1500万円(1審~上告審)

杉山さんは2015年10月27日に死去している。
 
 
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