エンディングノートの書き方!葬儀の後のお墓と供養の希望
どんなお墓に入りたいかの希望をエンディングノートに書いておきましょう。
最近は墓石がないお墓も増えました。墓じまい(改葬)も増加しており、納骨堂や樹木葬、海洋散骨や、遺骨をカプセルに詰めて大空に打ち上げる「宇宙葬」なる葬送まで登場しているご時世です。
お墓の継承者問題はむずかしいものがあり、墓守り不在による墓じまい(改葬)が増加の一途をたどり、特におひとりさまには「永代供養墓」に人気が集まっています。
- 先祖代々のお墓に入りたい
- すでに購入済みのお墓に入りたい
- 永代供養墓で合祀してほしい
- お墓を新たに購入してほしい
- 納骨堂に入りたい
- 海洋散骨してほしい。
- 手元供養してほしい(お骨をペンダントなどに加工する)
- お骨を自宅においてほしい
- 樹木葬にしてほしい
- 特に希望はない
エンディングノートの書き方:永代供養墓についての希望
永代供養墓は「永代」といっても永久に供養を続けるわけではありません。三十三回忌などの節目まで、お寺が供養をしてくれます。
供養の仕方はお寺や費用によりケースバイケースです。契約期間まで個別に安置して、その後他の遺骨と合祀するところや、初めから合祀されるなどいろいろあります。
永代供養墓ならお墓を継承してくれる人がいなくても問題ありません。
最近は仲の良い友達同士で永代供養墓に入る墓友とか、説明会やセミナーで知り合って仲が良くなった同士で墓友になるケースが増えています。
「夫と同じお墓に入りたくない!」と考えている妻が多いですが、永代供養墓を利用すれば問題ありません。お墓と血縁は関係ないのです。
また、わが子同様に大切にしていたペットの遺骨とともに眠れる場所を選んだり、海洋散骨にしたりする人もいます。

そういった希望もエンディングノートに書いておくといいでしょう。
エンディングノートの書き方:樹木葬についての希望
樹木葬は墓石の代わりに木を墓標代わりに植え、その下に遺骨を埋葬します。植物の種類や埋葬方法はいろいろです。
樹木葬は1999年に登場し、自然志向の高まりもあって静かなブームとなっていて「土に還る」「自然に還る」という意味では散骨と同じです。
樹木葬は継承者が必要ではなく、お墓を継ぐのも継がないのも自由。そういう自由さも人気の理由です。
樹木葬を希望する方は、その旨を一筆、エンディングノートに書いておきましょう。

エンディングノートの書き方:海洋散骨についての希望
海洋葬(海洋散骨)の希望もエンディングノートに書き残しておくといいでしょう。
ただ、先祖代々の墓がある家の場合は、遺族や親族の考え方ひとつで散骨が却下される可能性もゼロではありませんので、元気なうちに周囲の賛同を得ておくことが必要です。
生前に遺族と海洋散骨体験クルーズに参加して、自身の望みや実際の海洋葬への理解を深めてもらう人もいますし

「母なる海に還りたい」との望みが強い方は、海洋散骨を生前予約しています

今の時代は海洋散骨はまだ賛否両論ある葬送スタイルですので、周囲の理解を得られるようにしておくことが大切です。

エンディングノートの書き方:仏壇の希望
仏壇に手を合わせるのはご先祖様に感謝する意味合いだと思っている人が多いので、仏壇はご先祖様を祀るものと思っている人も多いのですが、それは少し違います。本来、仏壇はそれぞれの宗派のお寺のご本尊様を祀るためのもの。
仏壇が高額だったり核家族化が進んでいることで、最近は仏壇を置かない家庭も多く、仏壇を置かずに個人の遺骨や遺灰を家において供養する「手元供養」をしている人も多いです。
骨壺で好みのものを選んだり、ペンダントなどに加工してみたり、オブジェを作ったりする人もいます。







エンディングノートの書き方:手元供養品の処分は?
手元供養していた方が亡くなった後に手元供養品をどうするか?問題もあるあるです。
エンディングノートに書き残すなどして自分の希望を遺族に託しておければ、手元供養品を遺族に引き継ぐなり、希望の方法で処分するなりできますから、それがいちばんベストな方法です。
手元供養品を処分するには 納骨型と加工型では処理方法が違います。
納骨型の手元供養品の処分
ほんの少量を分骨した納骨型の手元供養品の場合は、まずは内部から遺骨を取り出し、故人の棺に納めるのがいいです。残った容器は不燃ごみに出すなど、自治体の処理方法に従って処分します。
メーカーによっては納骨型の手元供養品の引き取りサービスを担うところもありますので、一度問い合わせてみるといいでしょう。
加工型の手元供養品の処分
加工型の場合は加工の工程や素材がメーカーによりまちまちですから、一度メーカーに問い合わせてみてください。
適切な処分方法を紹介してくれたり引き取ってくれる場合もありますので、それに従うのが賢明です。
エンディングノートの書き方:仏式ならばお寺の連絡先も記入
エンディングノートに書く葬儀の宗教が仏式ならば、お寺の連絡先も書いておきましょう。
最近はお寺との付き合いが希薄な人が多いので、遺族がお寺やお墓のことを知らないでよそのお坊さんを頼んで 後々トラブルになることもあります。
エンディングノートの書き方:法要の希望
自分が亡くなった後の法要については 自分だけで決めない方がいいです。故人の遺志も大切ですが、遺族にとって納得できるいい形でやってもらうことが大切です。
ですが、自分の希望をエンディングノートに書き残しておくのは問題ありません。後の遺族の負担を軽くしたいなら
・・・などと書いておくといいでしょう。
そういった希望を気軽に書いておけるのが「エンディングノート」なのですから。
最後まで愛するペットとともに…