デンマーク ピル治験日本人女性バラバラ殺人事件

デンマーク ピル治験日本人女性バラバラ殺人事件 コペンハーゲン

ピル治験日本人女性バラバラ殺人事件(ピルちけん にほんじんじょせい バラバラさつじんじけん)は、1986年にピルの治験ツアーに参加した日本人女性・豊永和子さんが デンマーク・コペンハーゲンで殺害・遺棄された事件である。

捜査は難航し、2017年現在も未解決のままとなっている。

デンマーク ピル治験日本人女性バラバラ殺人事件

1986年10月31日、デンマークのコペンハーゲン港でタクシーの運転手が切断された人間の上半身の遺体の一部を発見した。

デンマーク警察はダイバーに港とその周辺の海中を徹底して捜索させたところ、11月7日までに海底から頭部や足の部分も発見された。

デンマーク警察がICPOを通じて 邦人と見られる死体の歯形や血液型などの特徴を元に手配したところ、1987年6月に警察庁がバラバラ死体とよく似た特徴を持った女性の所在不明情報を見つけた。

デンマークから取り寄せた被害者の指紋を、国内の失踪女性のものと照合した結果ピタリと一致し、被害女性は東京都葛飾区東新小岩の22歳の無職女性・豊永和子さんと判明した。

豊永和子 デンマークピル治験日本人女性バラバラ殺人事件via:FNN

豊永和子さんは海外のピル治験ツアーに参加して事件に巻き込まれたことがわかったが、豊永さんはこのアルバイトのことを家族に内緒にしていたという。

豊永和子さんが参加したピル治験ツアーとは、西ドイツ(当時)のフライブルクに本社を置く「バイオデザイン」による治験の代行を業務とする臨床薬理試験の受託会社が、東京に設立した子会社を通じて大阪の旅行会社と提携し、国内でピルを販売するための治験データを集めるために募集したものである。

治験の内容は バイオデザインが開発したピルの新薬を服用し、血中のホルモン分泌状態を検査するなどしてデータを収集することにあった。

事前の説明会では治験に関する詳しい説明を施して、治験によって何らかの健康問題が起きた際の同意書も取り付けている。

実際は、この治験には薬事法の規制がなく、同一人物が複数回受けることができたし、何らかの事故が発生した場合の責任体制があいまいなものだったので、今回の件が明るみに出たときに厚生省は「違法ではない」としながらも 複雑な反応を示したという。

治験の拘束期間は約4ヶ月にも及ぶ長期的なものだったが、その間の渡航費は会社が受け持ち、さらに手当として1日約1万円が支給され、さらに現地のドイツ語学校で学習の機会を得る特典も含まれていて、健康被害のリスクさえ度外視すれば 割のいいアルバイトだったにはちがいない。

参加者は豊永和子さんを含めた22歳~30歳までの女性5名で、一行は1986年5月20日、成田空港から西ドイツに向けて出国し、6月9日から9月12日までフライブルク市内にあるホテルに滞在しながら治験要員として過ごした。

治験終了後、他の4名の女性は豊永和子さんと別れてヨーロッパ各地を巡りながら、10月に帰国していた。

一方、豊永和子さんはユーレルパスを使い、単独で欧州一周旅行に出かけた。

9月17日にイタリアへ入国してローマやヴェネツィア、26日にアムステルダム、27日にコペンハーゲン、29日にストックホルム、30日にオスロ、10月3日に再びストックホルムと 豊永和子さんはヨーロッパ各地の旅を楽しんでいた。

10月4日にフィンランドに入り、そこで実家宛に「これからコペンハーゲン経由で南ヨーロッパに旅行する」という手紙を送ったのを最後に 豊永和子さんの消息が不明となっていた。

そして豊永和子さんはどこかで殺害され、コペンハーゲンの運河でバラバラ死体となって発見されたのである。

2017年8月現在、もうすぐこの事件から31年を迎えようとしているが、犯人の特定に至っておらず、未解決事件とされている。
 
 
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殺害・遺棄方法が酷似した未解決バラバラ事件被害者3人は いずれもピル治験女性という奇妙な一致!

ICPO(国際刑事警察機構)によると、豊永和子さんの他にも、同じ製薬会社で治験を受けた2人の女性が、1982年と1985年に西ドイツ・フライブルグ市内でバラバラ遺体となって発見されているという。

殺された他の二人の女性もバイオデザインのピル治験者であり、西ドイツのフライブルグ警察では、3件とも同試験会社と何らかのかかわりのある同一犯による犯行とする見方を強め、関係各国の警察当局に捜査協力を要請した。

日本、デンマーク、西ドイツの3国での国際捜査が展開されたのは異例なことである。

フライブルグ警察は、今回の豊永和子さんのバラバラ死体はデンマーク・コペンハーゲンで見つかっているが、フライブルグで殺された二人も同じピル治験者であり、殺害方法も酷似している点を重視して、同一犯による犯行である疑いを強くしていた。

治験会社に関係する変質者の犯行、あるいは治験を巡るトラブルに巻き込まれたことによる謀殺説の両面から捜査が進められ、ヨーロッパを舞台とした広域連続殺人事件の捜査協力の手配が出された。

西ドイツICPOによる懸命な捜査が続けられたにもかかわらず犯人は捕まらず、その間にベルリンの壁は壊され東西ドイツは統一。

1986年に起こった未解決事件の「ピル治験日本人女性バラバラ殺人」が忘れさられようとしていたところで、今回の犯行状況が酷似したバラバラ殺人の発覚である。

とはいえ、殺害や遺棄状況に共通点はあるものの、ピーター・マドセン(マッセン)事件との関連性ははっきりしていないし、

デンマーク 潜水艦内密室バラバラ殺人事件!女性記者の遺体発見


 
類似事案だというだけで これらの事件を安易に関連付けることもできないが、このような陰惨な事件やそれを起こすサイコパスが 同時代の同時期の同所・近所に そうそう居合わせることはないような気が、個人的にはしている。

しかしながら、31年前のピーター・マドセン被告は14歳か15歳…ということを考えると 犯人は別にいる可能性が高いかもしれない。

いずれにしても現在 デンマーク警察が未解決事件の類似事案を再点検しているため、今後の捜査の展開に注目が集まりそうである。

豊永和子さんの父親(86歳)
最後の手紙で覚えているのは、車中から書いた『パリへ行く』と。
 
コペンハーゲンへ列車で向かって、当時の捜査で僕が知っている範囲では、船に乗っただろうと。
 
事件があったのは、コペンハーゲンだろうと。

真相がわかって、犯人がわかったという情報をもらえば、ありがたい。
 
何もできないしさ。いい結果が出てもらいたいけど。

 
 
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