hspと聴覚過敏は別もの!音に敏感ならこうして辛さを緩和しよう
音を耳障りに感じることが多い「聴覚過敏」だから「自分はhspだ」と思い込んでいる方がたくさんいますが、聴覚過敏とhspは異なります。
hspと感覚過敏はしばしば混同されますが、明確な違いがあります。聴覚や視覚による感じ方で比べてみると分かりやすいでしょう。
つまり、hspが「繊細な人」であるのに対し、感覚過敏は「五感の感覚を人よりも過剰に感じる人」と言えるでしょう。しかし、hspも感覚過敏も本人にとって不快であることに変わりなく、やはり感覚過敏ゆえにうつ病などの精神的な病気を併発し得る症状です。
引用元:fukushi.tv
20代女性 人の声にすぐ反応し、不安になってしまいます。いちばん敏感になってしまうのが夜寝ようとベッドに入ったとき。車の音、人の足音、アパートで暮らしているため隣の部屋の住人が出入りする音などにもすぐ気づいてしまいます。聞き覚えのない変な音が外から聞こえたりすると、泥棒が窓から入ってこようとするのではないか。目の前のうちが火事になっているのではないか。そんなことまで考えてしまうのです。一度不安になってしまうとなかなか寝付けず寝不足になってしまうので、とても困っています。
30代女性 些細な音に敏感で、特に自宅(賃貸マンション)内にいる時には他の住人の出す声や音が極端に気になってしまいます。話し声などほんの少し聞こえただけでも心臓がバクバクしてしまうことがあります。そのため自宅にいる時は常にヘッドホンで自分の落ち着ける音楽を聴いていたり、遮音性の高い耳栓をして過ごしていますが、就寝時でもずっと装着したままのため、耳が痛くなったり痒くなったりするので困っています。
20代女性 私は大勢の人(会社のオフィスに収まるくらいの人数)のざわついた人の声、会社での雑音(コピー機やシュレッダーの音)が苦手です。心がざわざわして落ち着かなくなります。そういう時は一旦部屋の外に出るか、可能であれば外気を吸い込み深呼吸します。会社以外ではテレビの人の声が不愉快なのでそういう時は電源を落とします。
40代女性 私はどんなに疲れていても音がすると眠れず、部屋も真っ暗にしないと光が気になって眠れません。音楽は平気なのですが、特にテレビのバラエティとかであちこちで人が話してたり、笑い声とがすごく苦手で頭が痛くなります。
50代女性 私の周囲には声の大きい人が多く、また方言のアクセントのせいで喧嘩腰に聞こえることもあるため 人の中にいるとびくびくしてしまいます。hsp気質を「心が弱い」と罵倒されて退職させられたこともあったので 社会になじめないことは既にあきらめました。
hsp 繊細さんの「音に敏感すぎる」を緩和する対処法
20代女性 仕事中や公共の場での人の話し声やざわめきへの敏感な反応が頻繁で、音の原因が気になってしまったり、音のする方を向いてしまったりしてしまいます。その対処法としては、公共の場ではイヤホンをつけて、周りの音が気にならないように、自分のお気に入りの音楽を適切な音量で流すようにしています。
40代女性 夫は騒音も雑音もまったく気にしないタイプで 寝室でテレビをつけながら眠れる人間なため、私が寝ようとしててもテレビをつけていることで何度もケンカになりました。私は寝不足でストレスが溜まるし、相手は私にテレビをつけるなと言われることがストレスなので、お互いの妥協点として相手はBluetoothでテレビの音声を聞く、私は耳栓とアイマスクをして寝るということに落ちつきました。耳栓は思った以上の効果で、もっと早く活用していればよかったと思っています。
30代男性 聴覚過敏の場合は原因がhspではないことがあります。うつ病が原因の場合もあったり、低下した聴力を補う反動で大きく敏感に聞こえていたりということもあります。また自律神経失調症も原因に挙げられます。ストレスが多い生活をしていると自律神経が乱れて症状が出やすくなるのでストレスを避けたり規則正しい生活を送ることを心がけています。音が過敏に気になりだした時は耳栓をする事もあり、それで周りの音を少し遮音できると楽になります。生活音がうるさい人や仕事場でも物音を大きく立てる人には 自分の症状の事を正直に話してまわりからサポートしてもらったりもしています。
家族やパートナーにhspを理解してもらうには?
hsp気質には、非hspにとっては理解できない、想像しにくいことが多くあります。家族やパートナーにhspを理解してもらうにはどうすればいいのでしょうか。
答えは、簡単にいえば「彼女/彼氏、妻/旦那に対していつも素直でオープンであること」ですが、具体的にどのようなことをするのか見ていきましょう。
まずは、自分自身がどういった刺激が苦手で、何が必要なのかを知ることが、パートナーにhspを理解してもらうためのファーストステップになります。このステップの中で、「こんな自分は弱い」とか「相手に迷惑をかける」というようにご自分を卑下したり、自虐するのではなく、ありのままの自分を受け入れていくのがポイントです。前述したように、弱みは視点を変えてみれば、強みにもなります。そして、自分のことを愛している人は、他人を愛することができます。まずは、自分を理解して受け入れることから始めていきましょう。
これができたら、彼女/彼氏、妻/旦那にご自身の気質について理解してもらえるように説明をしてみましょう。「自分がほしいもの・望むもの」を相手に伝えることは、「自分のわがままを言うようで言いにくい、自己中心的なことを言うようで申し訳ないから相手にはどうにかして隠したい」と思う方が多いですが、このような完璧主義はいずれ破綻しやすくなります。ご自身の気質を尊重しながら、自分のできること、できないことをはっきりさせることが、恋愛や夫婦関係を良好にして、長続きさせるためのコツです。相手にとっても、hspの「できること、できないこと」がわかると、自信をもって接しやすくなり、気質を尊重した付き合いを考えていくことができます。
引用元:うららか相談室
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