千葉 船橋 少女生き埋め殺人事件 (野口愛永さん殺害事件)

千葉船橋少女生き埋め殺人事件

2015年4月、千葉県船橋市に住む18歳の少女が車で連れ去られ、男女4人のグループに千葉県内の畑で生き埋めにされて殺された。

主犯格の少女は被害少女の元同級生(2人とも高校中退)であり元親友で、一時期は被害少女が加害少女の実家で一緒に暮らすほどの仲だった。

にもかかわらず、主犯格の少女(18歳)は 17歳少年を含む知り合いの男たち3人に依頼し、被害少女を穴に入れ、正座させ、、生き埋めにして殺すという凶行に及んだ。
 
被害者の野口愛永さん(のぐちまなえ・18歳・職業不詳)は土砂の重さにつぶされたのか、苦しみぬいたのか、正座したまま上半身があおむけに大きくのけぞる不自然な姿勢で発見された。

大きな外傷はなかったが、野口愛永さんは頭部全体を粘着テープでぐるぐる巻きにされ、両腕などを結束バンドで縛られていた。

2015年5月13日、野口愛永さんの財布を奪い、生き埋めにして殺害したとして 強盗殺人容疑で再逮捕されたのは4人。

被害者の高校の元同級生で親友だった湯浅成美(ゆあさなるみ・18歳)

湯浅成美の知人だった井出裕輝(いでゆうき・20歳・住居不定・無職) 

中野翔太(なかのしょうた・20歳) 

東京都葛飾区の少年(17歳)

   
  
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犯行動機

 
野口愛永さんの中学時代の後輩によると、野口さんは船橋市内の市立中学校時代、テニス部に所属しており、テニスがうまく後輩の面倒見もよかったが、男子との派手な交際や喫煙や飲酒の噂があり、素行面で問題があったという。

中学卒業後、野口愛永さんは後輩らに「高校を中退した」と話している。

近所に住む高校生の女子生徒は「万引で補導されたと聞いたことがある」と言い、近所の主婦は「中学卒業前後くらいから、男の人の運転するバイクの後ろに乗っている姿を見かけるようになった」

野口愛永さんを知る別の女性は、野口さんと湯浅成美は高校時代に仲が良かったと話す一方で「2人は金銭関係でもめていた」とトラブルがあったらしいことも聞いていた。

某紙社会部記者
野口愛永さんは両親と妹2人と船橋市内で暮らしていたが、地元の高校中退後に家出し、千葉市内の繁華街などで遊んでいたという。
ホストクラブにハマり、お目当てのホストのために100万円のシャンパンタワーを頼むなどでツケや借金がかさんでいった。
 


 
ホストについては、湯浅成美も取調べで「ホストの男性をとられると思った」と供述していたことから、野口さんと湯浅成美の間にホストを巡るトラブルもあり、それも犯行動機のひとつではないかと考えられている。
 
   
湯浅成美は県警の調べに対して「愛栄に金を貸していたし、友人の卒業アルバムも返していなかった」と、借りたものを度々返さなかった野口愛永さんへの不満について供述した。

野口愛永さんはホスト遊びにはまり、2~3のホスト店に通っており、ホスト遊びのツケが膨らみ風俗街で働いても支払いが追いつかず、金に窮して 湯浅成美も含めた友人・知人から多額の借金を重ねていたという。

「卒業アルバム」というのは、同級生たちから身分証明書代りに卒業アルバムを借りて、野口愛永さんが複数のキャバクラでバイトするために使っていたものだった。

野口愛永さんが借りた中学校の卒業アルバムや洋服を返さなかったことから次第に2人は不仲となっていき、野口さんが音信不通になるなどしたため、湯浅成美の憎悪はどんどん膨らんでいった。

湯浅成美
本当に愛栄と連絡取れなくて、取れたらキレる。
警察に捕まる覚悟でやっちゃう。
卒アル返さないしまじやる。
中途半端にやって警察にばれると嫌だから殺す。

そして湯浅成美は肉体関係のあった井出裕輝に相談し、野口愛永さんを捕まえ、現金を奪った上で殺害することを計画した。

湯浅成美
あいつをしめてほしい。
  
 
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拉致

井出裕輝と中野翔太 千葉少女生き埋め殺人犯

via:ANN

 
4月18日(事件前日) 井出裕輝は仕事仲間で友人の中野翔太に殺人計画について持ちかけた。

井出裕輝
人を埋められる場所はないかな?
埋める前に殺すのと生きたまま殺すのどっちがいいか。
中野翔太
殺してから埋めると重くなるからそのまま殺した方がいいんじゃない。

そして2人で千葉県酒々井町のホームセンターへ行き、女性を拘束するための結束バンドや粘着テープと、井出裕輝いわく「口に突っ込む」ための靴下を購入した。

その後、2人は井出裕輝の実家でスコップを調達した。

井出裕輝から「女の子が入るくらいの穴を掘っておいて」と言われた中野翔太は、井出裕輝の親族が所有する畑に、開口部が1メートル×1・5メートル、深さは1メートルほどの穴を掘った。

井出裕輝
あれだけ掘って女を埋めれば すぐ死ぬさ。
 
 
4月19日早朝にレンタカーで千葉市に移動した井出裕輝と中野翔太は 仕事終わりの湯浅成美と合流した。

そして野口愛永さんが「100万円のシャンパンタワーをやる」と周囲に話していたホストクラブの前に駐車し、野口さんが店から出てくるのを待ち伏せた。

この間に井出裕輝が野口愛永さんを後部座席の中央に座らせて逃げ出せなくさせることや、合図で両手足を結束バンドで縛ることなどを指示したとされる。

さらに井出裕輝と中野翔太は お互いを「ケイ」「ジョン」とあだ名で呼ぶことに決めていた。

中野翔太はその理由について「本名がばれたらまずいから そうしたのではないか」と推察したという。

実行犯らはずっと野口さんを待っていたが野口さんは現れず、湯浅成美の友人で共犯となった17歳の少年から 車がパンクしたという連絡があったため、3人は埼玉県のパーキングエリアへ移動した。

17歳少年と3人は合流し、中野翔太がパンクタイヤの交換をした。

17歳少年は湯浅成美以外の2人(井出と中野)に会ったのは このときが初めてだった。

パンク修理後、17歳少年を含めた4人は 再び野口愛永さんの捜索に向かった。

レンタカーには井出裕輝と中野翔太が、少年の車には湯浅成美と少年が乗り込んだ。
 
 

野口愛永さんは湯浅成美らがホストクラブの前から去った後 友人女性A子とともに退店し、千葉市内のホテルで休憩していた。

A子によると、2人でホテルを午後10時ごろに出て歩いていると、突然車が進路をふさぐように停車し、車内から湯浅成美が現れたという。

湯浅成美
なんでばっくれてんだよ。
なんで連絡しないの。
友人からもの借りてんだから早く返せ。
野口愛永
携帯の電源が切れてた。
今から仕事があるから…。
湯浅成美
うちの先輩が近くに来てる。
一緒に話し聞くから来て。

A子は当時の湯浅成美の様子を「何が何でも車に乗せようとしていて違和感があった」

野口愛永
わかったよ。
乗ればいいんでしょ。

野口愛永さんは湯浅成美の後をついていき、そこでA子は野口さんと別れた。

その数分後、A子の携帯電話に、男友達から電話が入った。

男友達
湯浅成美が野口愛永を探しているらしいよ。
やばくない?

妙な胸騒ぎがしたA子は野口愛永さんの携帯電話に電話をかけたがつながらず、これが野口さんの姿が確認された最後となった。
 
 
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死刑宣告

湯浅成美と17歳少年は野口愛永さんを発見後、合流した中野翔太、井出裕輝の車に5人で乗車した。

井出裕輝が運転する車内では、後部座席の中央に野口愛永さん、その左右を湯浅成美と中野翔太が挟み込むように着席した。

この時点で、中野翔太と17歳少年は野口愛永さんと初対面だったという。

車が走り出すと、湯浅成美と野口愛永さんが卒業アルバムのことを話し出し、湯浅が野口さんから携帯電話を奪い、電池パックを取り外して助手席の17歳少年に渡した。

井出裕輝
準備しろ!

そう井出裕輝が叫ぶと 後部座席でポリ袋をあさる音が聞こえ、湯浅成美と中野翔太が野口愛永さんの手足を結束バンドで拘束した。

井出裕輝
耳だけ聞こえるようにして、横に倒せ!

さらに野口さんの口の中に靴下を入れて上から粘着テープでぐるぐる巻きにし、さらに土嚢袋を頭からかぶせた。
 
  

井出裕輝
これからどうなるか教えてやれよ。
中野翔太
これからお前は死ぬんだよ。

その後、野口愛永さんの体に湯浅成美が吸っていたたばこを笑いながら押しつける「根性焼き」や、井出裕輝が殴るなどの暴行が車内で繰り広げられた。

井出裕輝
お前(=17歳少年)はこれから起きることは何も見てないし、いないことにしろ。

 
 
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命乞い

4月20日午前0時過ぎ。

17歳少年
(野口さんが)もう1度、話がしたいと言ってるぞ。
湯浅成美
お前が悪いんじゃん。
お前と話すことはない。

畑に連れてこられた野口愛永さんは、用意しておいた穴に入れられた。

穴の中で膝立ちになり、体を震わせる野口さんに「横になれ!」と指示し、倒れた野口さんの体の上に土砂をかぶせていった。

野口愛永
殺さないで。死にたくない!

泣きながら助けを求める野口さんの声は犯人グループを焦らせ、凶行を急がせた。

野口愛永さんの声が近くの民家に聞こえて、事件が発覚するのではないかと焦らせる結果となったのだ。

こうして午前0時半ごろまでに野口愛永さんは畑に生き埋めにされ、窒息により殺害された。
 

千葉船橋少女生き埋め殺害事件現場

【千葉船橋少女生き埋め殺害事件】via:事件現場(大島てる)

 
 
井出裕輝は「こうやっとくとわかんないだろう」と野口さんが埋められている地面を農具でならし、葉っぱをかけたりして、発覚を防ぐ工作をした。

犯行を終えたグループは車で帰途に着いたが、その途中で17歳少年が 川に野口愛永さんの携帯を投げ捨てた。

犯行後に井出裕輝と湯浅成美で野口さんの持っていた現金の分配について話し合ったとき、井出裕輝はこうぼやいたという。

井上裕輝
分け前が2000円かよ。
 
 
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犯行自慢

野口愛永さんの妹のLINE
おねーちゃんが殺されたかもしれなくて。
たぶん。生き埋めにされたかもなんだって…。

事件は、湯浅成美から犯行を聞いた友人が警察に相談したことで 間もなく発覚した。

そして4月22日には17歳少年と湯浅成美が、24日に井出裕輝、中野翔太が警察に逮捕された。

逮捕前の湯浅成美は警察の捜査が始まると友人らに「自分が野口愛永を逃がしたことにしてほしい」と口裏合わせを頼んでいた。

井出裕輝は捜査の手から免れるため「福島で除染の仕事があるから一緒に行こう」と中野翔太を誘っていた。

某紙社会部記者
捜査の発端は野口愛永さんを知る男性が4月21日、警察に「連絡の取れなくなった若い女性がいて埋められたという話がある」と通報したことだった。
野口愛永さんの妹も、LINEで友人に姉の安否について相談しており、交友関係から成人を含む少年少女グループが浮上した。
 
はじめは少年少女らを監禁容疑で逮捕していたが その供述が二転三転したことから慎重に取り調べ、ようやく遺棄現場が特定できた。
 

公判では、犯行グループが野口さんを生き埋めにしたことを周囲に自慢げに吹聴していたことが次々と明らかになっている。

影山任佐名誉教授(犯罪精神病理学)
集団心理で残虐行為に歯止めがかからなくなることがある。
極端に悪いのが1人いると、ほかの連中も引き寄せられてしまう。
理性が働きにくくなり、衝動的行動に突っ走るのが特徴。
 
例えばおもしろがって「生き埋めにしてやろうか」と言い出したことが止まらなくなる。
この事件の詳しい事実関係がわからないが、誰か1人が首を絞めて殺すより、複数の人間で土をかけるほうが度胸は要らない。
 
 

犯行前の湯浅成美
誰にも言うなよ。
今から人殺すんだよね。
犯行後の湯浅成美
愛永の口に靴下入れて、根性焼きとかやって、ボコボコにして生き埋めにした。
林に拉致って連れていって、そのまま生き埋めにしたんだけど、アイツ 超ガクガクしちゃってさ。
めっちゃびびってた。私関係ない~(笑いながら)
 


 
4月20日午前10時ごろ、野口さんに卒業アルバムを貸した別の友人が湯浅成美に「22日に野口愛永と会う予定なんだ」と電話をかけると、

湯浅成美
もういないよ。
うちから話せないから(と電話を井出裕輝らしき男にかわる)
井出らしき男
はじめましてこんにちは~。
俺も話せない。
湯浅成美
野口愛栄は畑に埋めてきた。
手足縛って、携帯は川に流した。
うるさくてタバコ太ももに押しつけたら魚のように飛び跳ねた。
誰にも言わないでね~(笑)

井出裕輝の知人は4月21日に 井出裕輝が「女の子を殺しちゃった。中野がやった。しばらく会えなくなる」と、普通の口調で話していたと証言した。

中野翔太の弁護人は法廷で、

弁護人
中野翔太被告は犯行以前から井出裕輝から車の洗車をさせられたり、暴行されたり、給料を握られていたりという力関係があり、協力を断れず犯行に加担した。

・・・と主張していた。

ところが検察側は、4月20日の夕方、中野翔太が友人にこんな嬉々としたメールを送っていたことを暴いた。

中野翔太
今の俺さ、最強だよ。
ここだけの話しさ、人を容赦なく殺せるもん。
ちゃんと痛めつけてからね。

中野翔太は軽度の精神遅滞があったとされていたため 逮捕後、精神鑑定のために入院していた。

しかし入院中には女優の堀北真希の写真をベッドに飾ったり漫画を読んだりして過ごし、まったく反省の色を示していなかったとも指摘されている。

そして法廷での中野翔太被告はただ「分からない」と繰り返すだけだったという。

 
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千葉少女生き埋め殺人事件の裁判

17歳少年の措置

17歳少年は逮捕監禁の非行事実により 少年院送致とされている。
 
 

中野翔太の裁判

一審

一審で検察側は無期懲役を求刑し、2016年11月30日千葉地裁は無期懲役の判決を言い渡した。

被告側はこれを不服として控訴。

控訴棄却

2017年6月8日、東京高裁は一審を支持し、弁護側の控訴を棄却。

被告側はこれを不服として上告。

上告棄却~無期懲役確定

2017年10月10日、最高裁は被告の上告を棄却し、中野翔太被告の無期懲役が確定した。
 
 

湯浅成美の裁判

一審

湯浅成美は犯行時は18歳の未成年だったが、検察庁から逆送されて、成人と同様に裁判員裁判で裁かれることになった。

一審で検察側は「犯行の中心的役割を果たした」として無期懲役を求刑し、2017年2月3日に千葉地裁は湯浅成美に無期懲役を言い渡している。

被告側はこれを不服とし、東京高裁に即日控訴した。
 
 
 

井出裕輝の裁判

一審

一審で検察側は無期懲役を求刑し、2017年3月10日、千葉地裁は井出裕輝に無期懲役を言い渡している。

被告側はこれを不服とし、東京高裁に控訴中である。
 
 
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