ボタンインコの飼い主の寄稿です
私はボタンインコ(2歳)をつがいで飼っていまして、これは2年ほど前の出来事です。
事の発端はボタンインコのダッシュ噛みでした。
インコが噛む理由と気持ちの話!ボタンインコのダッシュ噛みは愛情?
それ以前にはそんな噛み癖は見当たらなかったのですが、ある日を境にオスのほうにダッシュ噛みが始まりました。
放鳥時になにかを噛みちぎって遊ぶだけならまだしも、ケージに戻った後も新聞を引きちぎって散らかすようにもなってきました。
それを見たメスも「面白い」と思ったのか、2羽での噛みちぎり行動が始まったのです。
私は幼少期からいろいろなインコを飼育してきましたし、これほどではないにしても以前にもインコの噛み癖は見てきました。
この話をすると知り合いからは
…と言われたりしました。
確かにそうかもな…と思いつつ「だけどこれは問題だよなあ」と感じたのは、2羽ともいつまでたってもダッシュ噛みが止まないことでした。
…と思った私は、これはなんとか対処しなければいけないのでは!?と思い始めたのです。
ボタンインコにストレスもなさそうなのに噛みちぎり行動が止まないのはなぜ?
周囲でインコを飼ったことのある人たちにこの話をしてみると いろいろなアドバイスが出てきました。
中でもちょっと興味を引いた助言は
…と思い、2羽を別々のケージにして 引き離してみることにしたのです。
…ということを 子供のころに読んだインコの飼育方法の本に書いてあったことを思い出したのです。
ところが 私のインコの場合はこれに該当していませんでした。
次に周囲から言われたことは
私は「この意見は違うな」と思ったので 参考にはしませんでした。
…と思ったからです。
いつもの鳴き声から判断してみても決して不機嫌な鳴き声ではなかったため「虫がいる」など 鳥に不快感を与える要因はないと考えました。
原因が分からないので対処の使用がなく、その問題行動はしばらくの間 放置する形となっていました。
ボタンインコのダッシュ噛みは飼い主への愛情表現のひとつだった
結論から言うと、我が家のボタンインコのダッシュ噛みは「飼い主からもっとかまってほしい!」というインコ側からの愛情表現のサインでした。
飼い主が「!!」となる問題行動をとることで 「ものを破壊すれば飼い主がかまってくれる」方向で学習してしまったことが原因です。
なぜそれがわかったのか?それは友人であるボタンインコのブリーダーに相談したことで明らかになりました。
問題行動対策を放置している間にも ダッシュ噛みと破壊行動が少しずつエスカレートしてきて、放鳥時間に少し目を離すだけでも危険なことを仕出かすようになってきたので、友人にこの話をして我が家まで足を運んでもらったのです。
そして友人にじっくりとその様子を見てもらったところ、彼からこう言われました。
鳥が問題行動をやらかしたら視線の向かい先を観察すると原因がわかる
お恥ずかしい話ですが、問題行動の理由は病気とかストレスではなく「飼い主にかまってほしい!」ということで、その行き着く先がダッシュ噛みだったのです。友人曰く
鳥が問題行動をおこせば 飼い主やその家族がおどろいて注目するわけです。
そしてそこから「飼い主がこっち向いてるよ!」「かまってもらえるかもしれない♪」とインコが学習してしまう典型的なパターンでした。
人間からすると「問題行動は困る!」という迷惑な認識を持つだけで、そこから「遊んであげたい」に向くことはないですが、鳥はそうは思わないわけです。
私の場合、在宅ワークのフリーランスなので 自由になる時間が多く インコと遊んであげることはできるのですが、問題行動が起こり始めた当時は仕事の量が3倍になったころで 鳥の世話はするものの最低限のことしかしていませんでした。
それを第三者である友人を通して見透かされたわけですから「自分に原因があったのか…」と猛省しましたが、
…という友人の言葉通り「鳥に向かい合う時間」を増やしていったことで、ゼロになったわけではありませんが、気になるレベルのダッシュ噛みは少しずつ減っていきました。
インコの気持ちの複雑さはヒトの想像を超えている!
ちなみに こういう状態を放置しておくとインコ側は
…という方向にマインドが変化するらしく、友人曰く
もうひとつ友人からアドバイスされたことがあります。
…と改めて感じるとともに、問題行動の原因が病気やストレスではなかったことがわかり ホッと胸をなでおろした出来事でした。