宮城登米母子3人焼死事件で島谷嘉昭(父親)を起訴

7/25 現住建造物等放火の罪で、島谷嘉昭容疑者を起訴

宮城県登米市で母子3人が死亡した放火事件で仙台地検は 自宅に火を付けて全焼、3人を焼死させたとして、現住建造物等放火の罪で、島谷嘉昭容疑者(40歳)を起訴しました。

島谷嘉昭被告は放火を認めています。

島谷嘉昭
家族が死ぬと思った。

家族が死んでもよいと思った

地検と県警捜査本部は殺人容疑での立件も視野に捜査していたのですが、殺意の立証は困難と判断し、現住建造物等放火容疑としています。

起訴状では 7月4日午前2時半ごろ、島谷嘉昭は自宅2階の布団にライターで火を付けて全焼させ、妻・美由さん(31歳)、長女・真央ちゃん(3歳)、次男・叶佑(きょうすけ)ちゃん(1歳)を焼死させたとしています。
 
>>現場はこちら(大島てる)

7月4日午前2時半ごろ、妻・美由さんの携帯電話から110番通報がありました。

妻・美由さん
家が燃えている。子供が2人いる。夫は出ていった

警察官が駆けつけたとき、もう家は火の海で、通報した妻の姿はなく、焼け跡から遺体で発見されました。

同居する島谷嘉昭被告の父が、焼け出された寝間着姿のまま、周囲に「申し訳ありません」と頭を下げていた姿が目撃されています。
 
 
通報から40分後、付近を捜索していた県警の捜査員が、車に乗っていた島谷嘉昭を発見し、事情を聴いたところ、自宅2階の寝室で布団にライターで火をつけたことを認めたため、逮捕されていました。

この家には母屋と離れがあり、島谷嘉昭と美由さん、子ども3人、父母、祖母、兄弟1人の計9人が住んでいて、そのうち3人が亡くなっています。

島谷嘉昭容疑者は逮捕直後の取り調べに「家族が死んでもよいと思った」と殺意をほのめかす供述をしていました。

県警はそれを受けて殺人容疑での立件も視野に未必の故意(=3人が死んでも構わない)があったとみて裏付け捜査を進めてきたのですが、殺意の立証は困難とされています。

島谷嘉昭容疑者から殺人の動機につながる具体的な供述を得られなかったことも大きいようです。

島谷嘉昭容疑者が火を付けた場所は自室の布団の可能性が高く、放火現場から油性反応は確認されていません。

放火場所が亡くなった3人が寝ていた2階北側の寝室ではないということも殺意の立証に立ちふさがる壁だったのかもしれませんね。

個人的にはこれは殺人だと思うんですが、追起訴の可能性はないのかが気になります。

 
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妻と子2人の焼死に殺人罪が立証されなかったのはなぜか?

亡くなった長女と次男は近くの保育園に通っていました。

妻はゲームセンターでアルバイトをしており、日頃から「仕事は楽しい」と話していたといいます。

島谷嘉昭被告は登米市内の焼肉店に勤務。

勤務態度は良好で、評判も悪くありませんでした。

同僚女性
仕事ぶりは真面目。接客態度もクレームがくるようなものではなかった

この家族の近所の評判も良いものでした。

家族で外出する姿がよくみられ、島谷嘉昭被告は子供たちと手をつないで歩くという子煩悩な一面を近所の人たちは見ています。

町内会の会合にもよく顔を出し、社交的で、気さくで温厚な人と周囲は思っていたと。

その一方で、そんな島谷嘉昭被告には裏の顔もあったという情報があります。

妻は平成27年8月に、島谷嘉昭被告によるDVを警察に相談していました。

妻・美由さん
夫が酒を飲み口論になり、平手で頬をたたかれた

ただ、妻はDVの立件を望んでおらず、警察が島谷嘉昭被告を口頭で注意し、暴力をふるわない旨の誓約書を提出させるにとどまつていました。

そしてその後は妻からの相談はありませんでした。

島谷嘉昭容疑者は放火についてははじめから容疑を認めていたため、事件の焦点は殺意の有無に絞り込まれました。

島谷嘉昭容疑者は「火を付ければ家族が死ぬと思った」と供述し、それは「未必の殺意」があったともとれます。

でも、捜査関係者としては公判で供述を覆されないためには、しっかりとした証拠をつかまなければならないのです。

地検の高橋孝一次席検事は、殺意の認定に至らなかった理由について、こう言っています。

高橋孝一次席検事
放火の段階で家には複数人起きている人がいたから、動機面でも裏付けに足る証拠はなかった

つまり、家族が消火したり、子供たちを救助したりすると島谷被告が考えていた可能性があるため、殺意があったとは断定できないと。

それにしても、3人の尊い命が奪われたと言う事実は変わらないはず。

そう考えると、建造物等放火容疑だけの立件では、生ぬるいような気が個人的にはするんですが…。
 
 
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