アスパーガール!アスペルガー女性のメルトダウンの対処法
20代女性 私は幼い頃から「育てにくい子」と言われ、両親や先生から叱責を受けることが多かったです。
よく癇癪も起こしましたし、得意な科目は満点に近いのに苦手なものは赤点など、得意不得意の差が激しかったです。
そんな私が大学院に入った頃、アスパーガールを読みました。
これは女性の自閉症スペクトラム症候群に関する本で、書かれている事例に登場する人たちがまるで自分のように感じました。
そのことを親友に相談すると「一度発達障害の診断を受けてみた方がいいよ」と言われて精神科の受診に至りました。
大人の発達障害診断で「ADHD傾向のある自閉症スペクトラム」
まず私は「発達障害に係る医療機関一覧」を開き、自分が通える範囲内の大人の発達障害の検査をやっている病院をピックアップ。それから口コミや評判を全部調べて、ある精神科病院に行くことにしました。
電話予約で初診を取れたのは1か月後。当日は病院でバウムテストなどいくつかの検査をしました。
1回目の診断の後に「母子手帳や小・中学校の通信簿を持ってきて欲しい」と言われたので、実家に帰省した時にこっそりスマホで写真を撮っておいて先生に見せました。
その1か月後に自身の成育歴について2時間がかりのカウンセリングを受け、さらに1か月経後に発達障害(自閉症スペクトラム)の診断結果を言い渡されました。
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発達障害は定期的に通院するのがメルトダウン予防になる
私の場合は仕事をするときに問題になりそうなことのうち、薬で対処できそうなことが2つありました。
ひとつは疲れが溜まったりするとイライラしやすく、調子が悪い日には疲れてメルトダウン(メンタルが不安定になる)を起こしやすくなってしまうこと。
もうひとつはADHDにより集中力が散漫になりやすく、貧乏ゆすりなど多動の症状が出てしまうこと。
このイライラやメルトダウンには、普段は抑肝散という漢方で対処していますが、それでも生理前などは神経が高ぶってしまうので、非定型抗精神病薬の一種を処方してもらっています。
また、集中力の散漫さや多動にも薬が処方されていて、これを飲むと集中力が高まって多動が少なくなるので、とても重宝しています。
これらの薬の処方に加え、精神状態のコンディションを調整するために 発達障害と診断された精神科に月に1回必ず通院しています。
定期的な通院は大変ですが、先生に今の状態を説明することは、自分のコンディションを把握することや、薬がどれくらい必要か調整するのにも役立ちます。
大人の発達障害なら無理をしないで就労移行支援を受ける方がいい
また、発達障害と診断された時点で「私は普通に就職するのは難しいだろうな」と思ったので、就労移行支援に通うことにしました。
これも通える範囲で就労移行支援事業所に通い、障害者雇用で働く準備を進めました。
私は発達障害と診断されたことは決して残念なことではなく、
…と感じています。
知らずに放置しておくことの方が精神的につらく、日に日に生きづらさが蓄積されていきます。
子どものころに自閉症スペクトラム(ASD)やADHDと診断された人も、つらさが続くなら医療機関をきちんと利用するのがいいです。
病院の診断まで至っていなくても心当たりがある方も 早めに大人の発達障害の診断を専門病院で受けることをおすすめします。
また人間関係を自ら断つ行為について、アスパーガールという著者のなかでは「橋を焼く」と書かれてます。この言葉を知った時にとてもしっくりする表現だと思いました。
わたしもコップの水があふれるとやりがちです。— とろ@発達障害 (@watashi_no_cace) September 10, 2022
「橋を焼く」は、ルディシモンのアスパーガールを読んで知ったんだけれど、まさしく、わたしのことだわと思ってからはよく使うキーワード。
そんなわたしもここでは、橋を焼かずに7年目。
焼きたくなっても踏みとどまれるのは、まさしくNRI内服のおかげなんだけど😅— ちぃ (@lotus_mw) December 4, 2020
「アスパーガール」にもちらっと書いてあったけどアメリカは18歳すぎて親元に同居なんて原則あり得ない社会らしいので、30代40代で親を頼らざるを得ないASD者に対する家族や社会の厳しさは日本よりも過酷なんじゃなかろうかとも思っている
— りーた (@mtottie) May 20, 2017
著者の願い
ルディ・シモン
⁰1.アスパーガールが自信と誇りをもてるようになること⁰2.アスパーガールをうつから解放すること⁰3.本人以外のまわりの人たちすべて、とりわけ専門家たちに女性のアスペルガー症候群の特徴を詳しく知ってもらい支援につなげること— みうら (@nao_mamina) May 10, 2023